最も日本代表に近い高校生、三國ケネディエブス。青森山田から福岡へ。規格外のCBが描く青写真

2019年01月11日(Fri)10時20分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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規格外のボディに宿るポテンシャル

 最前線から最終ラインへの配置転換を志願した三國を、黒田監督も笑顔で受け入れた。誰よりも指揮官自身が「プロになるのならば、フォワードではちょっと厳しいかな」と考えていたからだ。

「おのずと、というか、いずれはセンターバックのほうが、という思いがあったので。本人もセンターバックでやりたいと言い出したし、たまたまいいタイミングだったのかな、と思っています」

 2年次の初夏に行われた東北大会で、センターバックとして再デビュー。その後はゴールがほしい試合展開で、パワープレー要員として最前線へあがる「二刀流」を務めながら、センターバックとしての基礎を習得。3年次からはセンターバックのレギュラーとして一本立ちした。

 体の動きや考え方を180度変えたのは、自慢のヘディングを見舞うときだった。ストライカーなら相手のセンターバックとの競り合いが求められるが、センターバックならば遠くへ弾き返すプレーがまず求められる。先輩選手やコーチに何度も尋ねながら、自分だけのストロングポイントを磨きあげてきた。

「一番練習したのはヘディングですね。フォワードの競り合いと、センターバックの競り合いはまったく違うので。ただ、実際にプレーしてみると、センターバックのほうがはるかに有利だと感じているし、だからこそ絶対に負けられない、という思いもある。身長が高い分、競り負けたら周囲からの視線もちょっと厳しいものになってくるので、いまはプライドと緊張感をもちつつプレーしています」

 森保ジャパンの最長身、189cmのセンターバック吉田麻也(サウサンプトン)をしのぐ、規格外のボディに宿るポテンシャルが急速に解き放たれていくたびに、三國への評価も右肩上がりの軌跡を描く。そして、インターハイ開幕を直前に控えた昨年7月18日、卒業後のアビスパ福岡加入が発表された。

「センターバックへ正式に転向して、周りの方々から教えてもらったことを吸収して、成長できたからこそ夢だったプロという道へ進めると思っています」

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