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冨安健洋の活躍をスペイン紙が特集。同僚DFは「もっと大きなクラブへ行ける」

text by 編集部 photo by Getty Images

冨安健洋
日本代表の冨安健洋【写真:Getty Images】

 AFCアジアカップ2019で日本代表の準々決勝進出に大きく貢献する活躍を見せたDF冨安健洋について、スペイン紙『マルカ』が29日付で特集記事を組み、シント=トロイデン(STVV)の同僚DFによるコメントも紹介している。

 21日に行われたアジアカップ準々決勝でサウジアラビアと対戦した日本代表は、前半20分にCKに合わせた冨安のヘディング弾で先制。その後は終始サウジに攻め込まれる展開が続きながらも、1-0で耐え抜いて8強進出を果たした。

 日本の準々決勝進出の立役者として、スペイン紙も冨安の活躍について詳細を伝えている。サウジ戦でのゴールが代表初得点であり、20歳77日でアジアカップにおける日本代表の最年少得点者となったこと、ボール保持率わずか23%という苦しい戦いの中、本職の守備面でも奮闘したことなどに言及した。

 冨安の経歴を紹介しつつ「バルセロナ出身」であることも強調。2009年に開校したバルセロナスクール福岡校に在籍し、当時のスペイン人コーチが母国のバルサに推薦した3人の選手の中の一人だったというエピソードも伝えている。

 STVVでCBコンビを組むスペイン人DFのポル・ガルシア・テナによるコメントも伝えられている。「若くて大きなポテンシャルを秘めた選手だ。特に1対1に非常に強い。フィジカル面はモンスターだ」と同選手は冨安を絶賛している。

 STVVがブレーメンからの獲得オファーを断ったという情報にも触れつつ、今後ビッグクラブへ移籍する可能性は高いとも予想。ポル・ガルシアは「数年のうちにもっと大きなクラブへステップアップする準備はできている。将来的にどのレベルのクラブへ行くかは彼次第だ」と語った。

『マルカ』は日本が生み出してきたスター選手として三浦知良、中村俊輔、小野伸二、中田英寿、本田圭佑、香川真司の名前を挙げ、いずれも攻撃的な選手だとした上で、「冨安はその壁を壊そうとしている」と述べ、日本人DFとしては過去に例のないレベルに到達できる可能性を秘めていると紹介している。

【了】

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