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森保監督、アジアカップ準優勝に「残念」。チームの成長に手応え、世代間の「融合図れた」

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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森保一監督【写真:田中伸弥】

【日本 1-3 カタール AFCアジアカップ2019・決勝】】

 日本代表は1日、AFCアジアカップ2019決勝でカタール代表と対戦し、1-3で敗れた。この結果、準優勝に終わり、2大会ぶりの優勝を果たすことはできなかった。

 試合後、森保一監督は「まずは優勝したカタールの選手スタッフ、カタール代表にかかわるすべての人々に優勝おめでとうと伝えたい」と対戦相手を祝福した。日本代表については「この大会を通して7試合できて成長できたことは胸を張ってもらえたら」と話した。

 前半は相手のペースで進んだ。「試合が始まってからミスマッチが起こるなか、噛み合わせがうまくいかない序盤の時間帯で失点してしまって難しいゲームになった」と指揮官。さらに「カタール戦に対して、5バックというか3バックでやってくることは想定に入れながら準備してきたが、選手が思い切ってプレーできる状態に準備できなかった自分の責任」と続けた。

 優勝は逃がし、「選手たちが思うような結果に導けなかったことは残念」としたが、収穫もあったと言う。「日本代表チームとしてベテランと経験の浅い選手、融合を掲げながら能力アップを図ることができた」と森保監督は述べ、「厳しく難しいゲームを7試合できて、1試合ごとに色々な戦いをしながら、ステップアップできたのかなと思います」とチームの成長を実感している様子だ。

 今大会で積み上げてきたことは「これからのチーム作りにとってベースとなる」とし、「この悔しさを糧に成長していってほしい」と語った。

 今後に向けては「すべて上げていかないといけない」と、さらなるレベルアップを誓う。

「チームとしての連係・連動、個の力も。今日の戦いのなかで、0-2になって引かれたなかで1点を取りにいく、スペースがないなかで得点奪うことができた。もっと多くの形を作れたが、こじ開けるには至らなかった。こじ開けるだけの連係・連動の精度高めないと」

 7試合を戦い課題と収穫を手にした森保ジャパン。アジアカップで得たものを、今後の飛躍へと繋げたいところだ。

(取材・植田路生、文・構成:編集部)

【了】

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