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サッリ解任はまだ待つべき! チェルシーに復調の兆し、ジョルジーニョに芽生えた変化

プレミアリーグ第28節、チェルシー対トッテナムの一戦が現地時間27日に行われ、2-0でホームチームが勝利している。この試合に敗れればサッリ監督の解任もあるのではないかという声も挙がっていたが、なんとか最悪の事態は免れたチェルシー。明らかに生まれ変わった同チームは、ここから調子を取り戻すかもしれない。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

チェルシーが迎えた大一番

チェルシー
チェルシーはホームでトッテナムに2-0で勝利した【写真:Getty Images】

 プレミアリーグ第26節ではマンチェスター・シティに0-6と大敗し、優勝を狙って挑んだFAカップでは5回戦でマンチェスター・ユナイテッドに0-2と完敗を喫したチェルシー。そうした結果に不満を持つサポーターがマウリツィオ・サッリ監督の解任を求める声を挙げ始めた。

 さらに24日に行われたカラバオカップ決勝では、GKケパ・アリサバラガがウィリー・カバジェロとの交代を拒否するなどし、問題となった。試合後、サッリ監督は「誤解があった」とコメントを出してはいたが、何かと最近のチェルシーは暗い話題が多かった。

 迎えた27日のプレミアリーグ第28節、対トッテナム戦。一部のメディアでは、「この試合の結果次第でサッリは解任」といったようなことも報じられており、チェルシーにとってはまさに「大一番」となった。

 立ち上がりからボールをキープしたホームチームは、ゴンサロ・イグアインがポスト直撃のシュートを放つなど良い入りを見せた。相手ボールになっても素早いプレスでカウンターの芽をうまく摘み取り、トッテナムにペースを渡さなかった。

 しかし、トッテナムの陣形に少し変化が見られ、徐々にボールを持たれるようになったチェルシー。前半立ち上がりは60%近い支配率を保っていたが、前半30分を過ぎた頃には30%しかボールを保持することができなかったのだ。

 すると高い位置でマイボールにすることができず、自陣深い位置まで押し込まれてしまう。ボールを奪った後にカウンターを狙うが、エデン・アザールは疲労の影響があってかミスを連発し、攻撃はうまくかみ合わない。前半はシュート6本を放ったが、枠内に飛んだのは0本という結果に終わった。

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