アーセナル、マンU撃破のポイントは? 勝利への架け橋となった、メスト・エジルの頭脳

2019年03月11日(Mon)11時50分配信

text by 小澤祐作 photo Getty Images
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攻撃は最大の防御

 シュート数はお互いに14本。支配率は46%:54%とアウェイのマンチェスター・Uが上回っていた。パス成功率やパス本数でも、より数字が出ていたのはやはりアウェイチームである。

 それでもアーセナルが勝利を収められた理由には、効果的なカウンターと、相手の攻撃を簡単に始めさせなかった点にある。

 マンチェスター・Uにボールを持たれる展開が多かった同チームは、ジャカやアーロン・ラムジーがしっかり中央に蓋をし、危険なエリアへの侵入を許さない。アレクサンドル・ラカゼットやメスト・エジルも守備面で奮闘し、マンチェスター・Uを苦しめた。

 ボールを奪ってからの素早い攻撃は、ウナイ・エメリ監督の得意とするサッカー。実際、今のアーセナルの強みはそこにある。

 前線には驚異のスピード力を持つピエール=エメリク・オーバメヤンが陣取る。カウンター時、この男の走力は最大限発揮されるため、マンチェスター・Uにとっては恐ろしい存在となっていた。

 そして、アーセナルの攻撃はただ単純に速いだけではない。味方の動きも見ながら、遅攻へとシフトすることもある。その時にカギを握るのはラカゼットとエジルだ。

 彼らは相手の中盤とCBの間のスペースをうまく使い、パスを引き出す。そしてそのエリアでボールを受けると、圧倒的なキープ力を発揮して味方の攻撃参加を待つことができる。そうするとマンチェスター・Uの最終ラインは必然的に深くなり、カウンターを開始する位置も当然深い位置からになる。そのため、アーセナルは被カウンター時には余裕を持って対応することができた。

 ロメル・ルカクにロングボールが収まり、そこから展開されピンチを迎えることはあったが、とくに後半はカウンターによる決定的な場面は、それほど多くは作られていなかった。

「攻撃は最大の防御」とも言うが、アーセナルはまさにそれを体現したのだ。こうした部分が、勝利へのポイントになっていたことは間違いない。

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