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マンU、バルサ戦大逆転も期待できる2つの理由。ホームで敗戦も今季最高の出来だった?

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

高いクオリティを発揮した中盤の3人

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マンチェスター・ユナイテッド【写真:Getty Images】

 二つ目に良かったポイントは中盤の選手たちが非常に高いクオリティを発揮したことだろう。圧巻だったのはフレッジだ。チームのフィルターとしてあらゆる攻撃をストップした。

 実際、走行距離は両チーム合わせてナンバーワンであり、ボール奪取数も2位・3位を倍近く突き放す15回とトップのスタッツを残している。小柄なブラジル代表MFはピッチを縦横無尽に駆け巡り、危険なエリアには必ず顔を出した。

 またスコット・マクトミネイも自身の良さをいかんなく発揮した。スコティッシュらしくハードワークを欠かさないことでバルセロナの攻撃をストップ。この日出場したMFの中ではフレッジに次いで多い5回もボール奪取に成功している。

 今季トップチームで定期的に出場機会を得るようになった22歳の生え抜きは、193cmという体格の大きさの生かし方も覚えてきたようだ。体の大きさと足の長さを生かしてボールを奪い、相手のプレスを回避するためのロングボールの逃げ所としても存在感を発揮した。

 ポール・ポグバに関しては、年明け頃のピークに比べると少しもの足りないが、コンディションが落ちている4月の他の試合に比べると圧倒的に走れていた。何度も持ち前の推進力やパスセンスでチャンスを演出している。

 とはいえ負けは負け。ユナイテッドは何故バルセロナを相手に敗戦を喫したのか。

 結局のところスキルだけでなくコンディション面含めて、個の能力差が試合結果に表れてしまった。例えばマーカス・ラッシュフォードは持ち前の俊足を生かして抜け出すまでは良かったが、キック精度はトップフォームからはほど遠かった。

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