香川真司は何を思うのか? ベシクタシュで残されたわずかな時。言葉に滲む異郷での“幸せ”

2019年04月15日(Mon)11時11分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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崩さなかった「両方のマインド」

 それから試合終了の笛が鳴るまで、背番号23は精力的に動いた。引き気味にブロックを構築してカウンターを狙うベシクタシュ。前半の猛攻が嘘だったかのように、後半のバシャクシェヒルはおとなしかった。

「後ろの選手も、時間が経つにつれて相手のペースに慣れていたというか、そこまで危ない場面もなかった。前半の方が逆にあったと思うので、上手く修正できたのかなあとは思います」

 香川は前線で守備に貢献しながら、積極的に味方に指示を出し、「隙あらば3点目を取りに」行く。思うようにボールが出てこない場面も散見されたが、守備をこなした上で攻撃も仕掛ける=「両方のマインド」を崩さなかった。最終的にゴールやアシストといった目に見える結果を残すことはできなかったが、香川は最後まで走り抜き、ベシクタシュの2-1の勝利に貢献した。

 前半はバシャクシェヒルに圧倒されながら、42分と52分、いい時間帯で決め切っての逆転劇に、背番号23も充実感を覚えたようだ。

「これがサッカーなのかなあっていうことを改めて感じます。いくら悪くても、ワンチャンスで、ツーチャンスをモノにして勝ち切るっていうのも十分あり得ることなので。ましてや相手は首位のチームなので、やっぱりそれは僕たちも分かっていたのでね、彼らの力というものを。だからこそ上手く忍耐強く戦い続けた。チャンスの数もね、彼らの方が圧倒的に多かったと思う。

 ただ、しっかりと取るところを取り切ったっていう意味では、僕たちが今日は最終的な結果を手にできたんじゃないかなあと思います。後は、ホームの声援の力があったから逆転できたところはありますね」

 こうしてさながら“360度ゴール裏”と化したボーダフォン・パークに後押され、ベシクタシュは4連勝。2位のガラタサライに次ぐ3位に付け、来季チャンピオンズリーグ出場圏内に肉薄している。

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