今日も長谷部誠がいた。「パーフェクト」な勝利、“ドイツ代表”のプライドと深める自信

2019年04月19日(Fri)12時05分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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「パーフェクトな試合運びだった」

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フランクフルトはEL準決勝でチェルシーと対戦する【写真:Getty Images】

 リベロのポジションで先発した長谷部も、終始落ち着いて手堅くプレーした。マイボール時には、味方の避難先となりながら、冷静かつ丁寧にゲームを組み立てる。守備でも決して穴を開けず、1対1の局面ではアグレッシブに勝ち切る。ベンフィカ戦でも、頼れる日本人が最後尾にいた。

 37分にMFフィリップ・コスティッチ、67分にMFセバスチャン・ローデと、前後半それぞれ着実に点を重ねたフランクフルトは、「ゲームプラン」通りに2-0でベンフィカに勝利。2戦合計では4-4のドローだが、アウェイゴールの差で、準決勝進出を決めた。必要最低条件での勝利に、長谷部も手応えを得たようだ。

「本当にパーフェクトな試合運びだったと思うし、守備の部分でも相手にほとんどチャンスを与えていなかった。これ以上ない戦いだったと思います」

 次の対戦相手はチェルシー。だが、“ドイツ代表”のマインドを兼ね備えた長谷部に、臆するところはない。

「もちろんチェルシーはかなり強いチームです。これまで当たった相手より1ランク上かなとは思いますけど、そういうチーム相手にも、自分たちだったら何か起こせるんじゃないかなという感覚はあります。これまで当たってきたチームはラツィオ、マルセイユ、インテル、シャフタール、ベンフィカ…。本当にチャンピオンズリーグに出るようなチームなので、そういうチームを全部倒して上がって来れたというのは、自分の自信というより、チームの自信になる」

 日本人リベロの「新しい経験」は、「まだまだ」終わりそうにない。

「これまでもヨーロッパの舞台では、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに出たことはありますけど、自分がチームの中心として、こういう形で勝ち上がれたことは、これまでなかったので、そういう部分では、また新しい経験をしているなっていうのも自分の中であります。この歳になってこういうキャリアを送れるとは、もちろん思ってなかった。この時間を楽しんで、まだまだ勝ち続けたいな、というのは正直あります」

(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

【了】

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