ヴィッセル神戸の「バルサ化」、つぎ込むべきは金よりも時間。ピッチ外の「ズレ」が障壁に【英国人の視点】

アンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャらを獲得し、“バルセロナ化”を進めるヴィッセル神戸は、今季ここまで11位と苦戦。明治安田生命J1リーグ第8節浦和レッズ戦後には、フアン・マヌエル・リージョ監督の退任が発表された。巨額の投資をしてもなお、神戸の改革が進まない理由を探る。(取材・文:ショーン・キャロル)

2019年04月28日(Sun)10時00分配信

text by ショーン・キャロル photo Getty Images
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進まぬ神戸の“バルサ化”

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シーズン途中で監督を退任したフアン・マヌエル・リージョ【写真:Getty Images】

 ヴィッセル神戸は、何かがうまくいっていないと言って良いだろう。

 土曜日に行われた8節の浦和レッズ戦にアウェイで0-1の敗戦を喫したことでリーグ戦3連敗。だがもちろん、問題はピッチ上だけに存在しているわけではない。

 クラブの“バルサ化”を進めるため、昨季終盤にかけて招かれたフアン・マヌエル・リージョ監督は、ヴィッセルが2度のリードを守りきれず2-4の敗戦に終わった前節のアウェイでのサンフレッチェ広島戦を最後に、別れを告げることを決めた。

 ルーカス・ポドルスキもキャプテンを辞任し、その翌日には自身のSNSアカウントで「誠実さすらない人々に忠誠を期待するのはやめたほうがいい」と投稿していた。

「特に誰に向けたとか、何についてとかいうことではない」と元ドイツ代表FWは、レッズに敗れた試合のあと、自身の投稿について語った。

「顔を突き合わせてコミュニケーションを取ってきた中でもチームは不安定な状態にあり、そういうチームがタイトルを獲ったりするのは難しい。本当に残念なことではあるが、そういうチームから脱却しなければいけない。前を向いて正直にやっていく、ひとつひとつ積み上げていくということがこれからも大切になってくると思う」

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