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リバプールの決勝進出は限りなく厳しい…それでも。示したい意地、バルサ攻略のカギは?【CL準決勝プレビュー】

text by 編集部 photo by Getty Images

リバプール最大の得点源はやはり…

サディオ・マネ
リバプールのサディオ・マネ【写真:Getty Images】

 このように、主力級選手の負傷離脱が相次いでいるリバプール。とくにフィルミーノとサラーの欠場はかなりの大ダメージだ。それに加えファン・ダイクも起用できないとなると、ホームチームの戦力は大幅にダウンしてしまうだろう。チームが置かれた状況は、やはり限りなく厳しい。

 それでも、サッカーは何が起きるかわからない。まだ決勝進出の可能性が残されているのだから、もちろんリバプールは全力でバルセロナに挑んでくるはずだ。

 アウェイチームはボールポゼッションを高めてくるだろう。3点のアドバンテージがあり、焦ってゴールに向かう必要がないため、自分たちでボールを握る時間を長く作り、ゆっくりと攻撃を仕掛けてくるはずだ。

 そのためリバプールからすれば、高い位置でボールを奪って得意の速攻につなげたいところである。鋭いカウンターはリバプールの最大の武器であり、それらをいかに多く発揮できるかはこの試合で点を奪うための大きなポイントとなるはずだ。

 そこで中盤3人の働きは重要となってきそうだ。攻撃時には隙をみては前線に顔を出し攻めに厚みを加える役割を、守備時には素早い切り替えから高い位置でのボール奪取を狙う役割を担わなければならない。リーグ戦でも中盤トリオの働きが目立つことは多々あるが、とくにこのバルセロナ戦では3人全員がいつも以上のパフォーマンスを発揮することが求められるだろう。

 また、最大の得点源となるのはやはりサディオ・マネだろう。抜群のスピードと高い決定力、PA内で決定的な仕事をこなすことができるセネガル代表FWはフィルミーノ、サラー不在のなかでもその能力を最大限活用し、相手の右サイドをうまく攻略してチャンスを多く生み出したいところ。そしてバルセロナ戦ではディボック・オリギ、ジェルダン・シャキリらが先発することが濃厚だが、彼らとの連係も重要なポイントとなるはずだ。

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