香川真司「なぜなのか」。監督直談判で悟った現実。欲する出番、残り2戦で示す「プロの使命」

ボルシア・ドルトムントからベシクタシュに期限付き移籍中の香川真司は、シーズン途中からの加入で信頼を勝ち取ることの難しさを痛感している。チャンスを欲していても、思うように出番は回ってこない。その葛藤の中で、30歳になった背番号23は戦いを続けている。(取材・文:本田千尋【トルコ】)

2019年05月14日(Tue)12時14分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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ダービー敗戦で残りが「消化試合」に

香川真司
ベシクタシュに期限付き移籍中の香川真司【写真:Getty Images】

 ベシクタシュがダービーで負った傷。浅くはなかった。

「ガラタサライ戦で負けて、優勝の可能性がある大一番だったので、そういう意味ではいろいろな要素が詰まった中でのゲームだったのでね、そこは非常に、ファンも含めてチームにダメージがあったところはあると思います」

 荒ぶる空気で燃え上がったトゥルク・テレコム・スタジアムでライバルに敗れ、優勝戦線から遠ざかっておよそ1週間――。5月13日に行われたスュペル・リグ第32節、対アランヤスポル戦。ボーダフォン・パークは空席が目立った。

 香川真司は「消化試合に近いような雰囲気」を感じたという。

「優勝が途絶えた感じは、ファンもすごく感じていたと思うので、ちょっと難しい精神状態と雰囲気でしたね」

 前半はベシクタシュがゲームを支配。11分、ブラク・ユルマズのパスにギュヴェン・ヤルチンが抜け出して右サイドを崩し、アデム・リャイッチが先制ゴールを決める。44分に敵のセットプレーからジャネル・エルキンがオウンゴールを喫してしまうが、後半に入って、54分にリカルド・クアレスマが強烈なミドルシュートを決めて勝ち越しに成功した。

 それから香川に出番が回ってきたのは、68分のことだった。背番号23は、目に見える結果を追い求めてピッチに入った。

「しっかりとボールをキープしながら、点を奪いにいこうとは思っていました」

 しかし、勝ち越したことで少しペースダウンしたチームの中で、なかなかボールは回ってこない。しばらくアランヤスポルの時間帯が続き、ベシクタシュは受け身に回ったこともある。香川はパスを受けようと精力的に動いたが、思うようにはいかなかった。

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