本田圭佑は豪州に何を残したのか。メルボルン・Vの同僚たちが語った『ケイスケ』のリアル

元日本代表の本田圭佑は今季限りでのメルボルン・ビクトリー退団を明言している。オーストラリアでプレーした1年間、現地での評価はいかなるものだったのか。そしてAリーグやクラブに何を残したのか。監督やチームメイトたちの証言を元に、本田の影響力とリアルな姿を紐解く。(取材・文:舩木渉)

2019年05月20日(Mon)10時22分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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あっけなく終わった優勝への挑戦

本田圭佑
本田圭佑のメルボルン・ビクトリーでの挑戦は1年で終了【写真:Getty Images】

 オーストラリア・Aリーグの2018/19シーズンはシドニーFCの優勝で閉幕した。レギュラーシーズンは2位だったが、彼らのグランドファイナル制覇は戦力値で見れば順当な結果と言えるだろう。

 一方、本田圭佑のオーストラリアでの挑戦はあっけなく終わってしまった。グランドファイナルでシドニーFCと対戦したのは、レギュラーシーズン首位だったパース・グローリー。金髪の元日本代表MFが所属していたメルボルン・ビクトリーは、昨季王者ながらその場にたどり着くことができなかった。

 シドニーFCと対戦したファイナルシリーズ(上位6クラブによるプレーオフ)の準決勝では、開始3分でレギュラーシーズン中は一度も決められていなかったコーナーキックからあっさりゴールを割られ、あれよあれよと6失点。後半アディショナルタイムに本田はアシストを記録したが時すでに遅し。勝敗はすでに決していた。

 5月12日に行われた準決勝の直前から、本田は自身のSNSも含めて様々な場所で今季限りでのメルボルン・ビクトリー退団の意思を表明していた。「まだ来季どこでプレーするか決めていないけれど、ここでプレーするのは1年だけのつもりだったので、驚いたり失望したりしないでほしい」。彼はどのメディアでも、この言葉を繰り返していた。

 昨年8月にオーストラリアへ上陸を果たした際、豪『FOXスポーツ』で解説を務めるサイモン・ヒルは「本田はデル・ピエロ以来、Aリーグで最も大きな契約だ」と大きな期待を寄せていた。2012年にユベントスからやってきたアレッサンドロ・デル・ピエロは、シドニーFCに2シーズン在籍して48試合出場24得点11アシストを記録。スーパースターの名に恥じないプレーでオーストラリアを沸かせた。

 一方、本田はどうか。元イタリア代表のスターと比較されてはいたが、1シーズンでリーグ戦18試合出場7得点5アシスト、ファイナルシリーズでは2試合に出場して0得点2アシストだった。昨年12月下旬から今年2月初旬まで約2ヶ月にわたってハムストリングの負傷で離脱した期間もあったが、オーストラリアで格の違いを見せたのは間違いない。

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