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伊藤洋輝、イタリア戦で初戦の悔しさ晴らす「感謝をプレーで表現したい」【U-20W杯】

text by 編集部 photo by Getty Images

伊藤洋輝
伊藤洋輝はイタリア戦でどんなプレーを見せるだろうか【写真:Getty Images】

 U-20日本代表は28日、FIFA U-20ワールドカップ2019のグループリーグ最終戦・イタリア戦に向けて前日練習を行った。

 雨の降る中で約1時間半にわたって調整した日本チーム。決勝トーナメント1位突破をかけた強豪との一戦を前に「イタリア戦、分析をチーム全員で共有しながらしっかりした戦い方をしたい」とMF伊藤洋輝は気を引き締めていた。

 伊藤自身、先発起用された初戦のエクアドル戦は不本意なパフォーマンスだった。走行距離はチームNo.1だったものの、1対1の対応や相手のマークに苦しみ本来のダイナミックなプレーは鳴りを潜め、第2戦のメキシコ戦はベンチスタートに。

 そのメキシコ戦では3点リードした終盤に途中出場して「ボールのフィーリングを合わせること」と「3-0で終わること」というミッションは果たした。中2日での3連戦でコンディションに不安を抱える選手もいるため、自身の体の状態を「そんなに悪くない」と感じている伊藤にイタリア戦でチャンスが回ってくる可能性は高い。

「常に自分のパフォーマンスは出していかないといけないと思っているので。エクアドル戦でチームにすごく迷惑をかけた。これまで影山(雅永)さんにずっと呼んできてもらったので、そこの感謝も含めて、自分のプレーで表現したい」

 伊藤のイタリア戦にかける思いは強い。今大会はキャプテンの齊藤未月を筆頭に、前回大会も経験している田川亨介、そして伊藤はチームに欠かせないリーダー格の1人。左利きでフィジカルにも恵まれたセントラルMFは「ボールに触って、自分の推進力、ゴール前に顔を出すというところをもっともっと出していければ、チームとしていい攻撃も出来てくる。チームのためにどれだけ身を粉にして走るかだと思うので、そこもまた意識してやっていきたい」と自らのプレーで試合の流れを作っていくつもりだ。

「試合を重ねていくにつれて、常に進化していかなきゃいけないと思う。失敗や経験をどんどん自分の物にして、チームにいい影響を今大会で与えられれば」

 背番号7を託された伊藤はその価値を欧州トップクラスの若手が揃うチーム相手に示せるか。モチベーションを高く保ち、思惑通りに試合をコントロールできれば、今後につながる大きな指標を手にすることができるはずだ。イタリア戦は29日18時(日本時間30日1時)キックオフだ。

(取材・文:舩木渉【ポーランド】)

【了】

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