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18/19ヨーロッパリーグベストイレブン。長谷部誠は選外、上回った2人のCBとは? Fチャン編集部選定の名手たち【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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写真左からミコレンコ、ライナー、ソクラティス、ンガドゥ=ンガジュイ【写真:Getty Images】

ミシェル・ンガドゥ=ンガジュイ(カメルーン代表/スラビア・プラハ)
生年月日:1990年11月23日(28歳)
今大会成績:11試合出場/1得点0アシスト

 チェコの名門であるスラビア・プラハで活躍するカメルーン代表CB。身長190cm、体重90kgという恵まれた体格を生かした対人戦の強さはピカイチであり、守備での貢献度はもちろん、セットプレー時には最大の得点源となれる選手である。2017年にはアフリカネイションズカップにおいてカメルーン代表の優勝に大きく貢献しており、同大会のベスト18にも選出されている。

 ヨーロッパリーグでは11試合に出場し、S・プラハのベスト8進出の立役者となった。タックル成功数は19回、インターセプトの成功回数は大会トップタイとなる29回を記録するなど欧州の舞台で大きく躍動した。データサイト『sofascore』内では平均レーティング「7.21」が与えられているなど、ピッチ内で示した存在感は十分だったと言えるだろう。ベストイレブンの座を最後まで長谷部誠と争ったが、平均レーティング(長谷部は6.96)やデータに表れた貢献度を評価し、カメルーン代表DFを選出する結果となった。

ソクラティス・パパスタソプーロス(ギリシャ代表/アーセナル)
生年月日:1988年6月9日(30歳)
今大会成績:12試合出場/2得点0アシスト

 今季よりアーセナルでプレーするギリシャ代表CB。粘り強い守備が持ち味であり、足下の技術にも優れているため、ビルドアップの部分でも大きく貢献できる選手だ。ボルシア・ドルトムントでは公式戦198試合の出場を誇っているなど、経験値も豊富。アーセナルにとっては頼もしい存在だ。

 同クラブ加入1年目ながら、瞬く間にチームのディフェンスリーダーとなったソクラティス。プレミアリーグはもちろん、ヨーロッパリーグでも11試合に出場するなどコンスタントにピッチに立っており、同大会では2得点をマークするなどチームのファイナル進出に大きく貢献している。決勝では屈辱的な4失点を喫してしまったが、大会を通して安定感あるパフォーマンスは光っていたと言えるだろう。

シュテファン・ライナー(オーストリア代表/ザルツブルク)
生年月日:1992年8月27日(26歳)
今大会成績:10試合出場/0得点4アシスト

 南野拓実が所属するザルツブルクで主力としてプレーするオーストリア代表DF。今季はリーグ戦でキャプテンも務めるなどチームにおいては欠かせない存在であり、本職のサイドバック以外にもウィングとしてもプレーできる万能な選手だ。今夏にはナポリが獲得に動いたという報道も出ており、持っている実力は十分だと言えるだろう。

 豊富なスタミナをフル活用し、攻守両面でチームに貢献できるシュテファン・ライナーはヨーロッパリーグでも大きく躍動。ドリブル成功数は11回とディフェンダーの中ではトップクラスの成績を収めており、アシストも4つ記録している。さらにタックル成功数22回を収めるなど、データにも攻守両面における貢献度が表れる結果となった。

ヴィタリー・ミコレンコ(ウクライナ代表/ディナモ・キエフ)
生年月日:1999年5月29日(20歳)
今大会成績:8試合出場/1得点2アシスト

 今季トップチーム昇格を果たしたウクライナ期待の若手サイドバック。スピードに優れており、左足から放たれる正確なクロスを武器にする20歳は、すでにウクライナ代表デビューも果たしているなど今後の更なる成長が期待される選手だ。本職のサイドバック以外にも、サイドハーフやセンターバックでもプレーすることを可能としている。

 ヨーロッパリーグではグループリーグの第3節、スタッド・ランス戦で出番を掴むと、90分間攻守において躍動し、チームの2-1勝利に大きく貢献。指揮官の信頼をガッチリと掴み取った。以降も継続してピッチに立ち続けた同選手は、結果的に同大会で8試合に出場し、1得点2アシストという成績を収めたのである。ディナモ・キエフはチェルシーに敗れベスト16で姿を消すことになったが、ヴィタリー・ミコレンコは大会を通して確かな自信を手に入れたに違いない。

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