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日本代表 5年前

U-20日本代表の好プレーはイタリアに演出されていた。それでも…2位通過が“ベスト”な理由【U-20W杯】

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ボールを回した日本。しかしそれは…

 10分には、田川享介がPKを獲得したが、伊藤洋輝の蹴ったボールは、長身のGKマルコ・カルネセッキのファインセーブに遭ってしまう。試合が始まって間もない時間に迎えたピンチでも、しぶとく凌いでしまうところは、さすが守備の伝統が根付く国である。

 それから時間帯によっては、日本代表がボールを回すことができ、バイタルエリアで連動した攻撃を仕掛けることができたとしても、最後のところはやらせてもらえない。U-20とは言え、イタリアはイタリアだった。

 菅原は「僕的にはイタリアに回させられていた感じが強い」と言う。一見すると日本の好パフォーマンスは、アズーリによって演出されたものだったのだ。

 90分トータルで、終ぞ日本代表がイタリア代表から得点を奪うことはできなかった。西川は「ある程度までは行けるんですけど、中のイタリアの守備の固さだったり、こう、牙城を崩せなかった」と振り返った。

 山田は言う。

「(イタリアは)引き分けでいいのかなっていうのは、やりながら感じていました。カウンターだったりはパワーを持って来ていましたけど、守るところをしっかり守ってっていうのは、感じていて、そのとおりのプランにされたかなっていう感じでいますね」

 最終的に、日本代表はイタリア代表との試合をスコアレスのドローに終えた。この結果を受けてグループBの2位が確定。次戦は、6月4日にグループFの2位と対戦することになった。

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