U-20日本代表・田川亨介が持つ怪物ロナウドの資質。両立しえないものを兼ね備える現代にマッチしたFW【西部の目】

FIFA U-20ワールドカップ2019・B組最終節、U-20イタリア代表対U-20日本代表が現地時間29日に行われた。試合は0-0の引き分けに終わり、日本は決勝トーナメント進出が決まった。今大会で対戦相手を圧倒してきた田川亨介が兼ね備える、FWに必要な資質とは?(取材・文:西部謙司【ポーランド】)

2019年05月31日(Fri)10時00分配信

text by 西部謙司 photo Getty Images
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フィジカルで相手DFを圧倒

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イタリア戦では負傷交代となった田川亨介【写真:Getty Images】

 イタリア戦の前半20分、縦パスがイタリアのセンターバックの頭上を越える。スタート時点ではDFのほうがボールに近かったが、田川亨介があっという間に追い抜いていった。強烈なスピード、速いとは思っていたがここまでとは思わなかった。競走するDFをぶっちぎってボールに追いつきGKと1対1。ただ、このときすでにハムストリングスに痛みを感じていた。

「スプリントを入れたときですね」(田川)

 シュートはGKに防がれ、田川は倒れた。おそらく肉離れ。もしそうなら、ごく軽症としても決勝までに回復するかどうかだと思う。

「好調だったから悔しいですが、次へ切り替えています」(田川)

 前線で攻撃をリードしてきたエースの離脱は痛いが、U-20ワールドカップでプレーした200分間はこれからの糧になるはずだ。

 高さ、強さ、速さを兼ね備えた、日本では少ないトップを張れるタイプのFWである。イタリア戦では、前半9分に中央から左斜めに走ってロングパスを収め、ファウルを誘ってPKを得ている。スピードがあって球際に強い特徴が発揮されたシーンだった。26日に3-0で快勝したメキシコ戦でも、フィジカルで相手DFを圧倒していた。

「気持ちが乗っていました。気持ちが乗ればできる感覚はあって、今日(メキシコ戦)もそうだった」(田川)

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