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スペインメディア、鳥栖トーレスの不出場に不満。「最後かもしれないのに…」

text by 編集部 photo by Getty Images for DAZN

フェルナンド・トーレス
サガン鳥栖のフェルナンド・トーレス【写真:Getty Images for DAZN】

 明治安田生命J1リーグ第16節の北海道コンサドーレ札幌対サガン鳥栖戦が22日に行われ、ホームの札幌が3-1で勝利を収めた。鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスがこの試合に出場しなかったことについて、スペインメディアは落胆を込めた論調で伝えている。

 前日の21日には、トーレスが今季限りで現役を引退することがクラブおよび本人から発表されていた。札幌戦ではそのトーレスはベンチに入り、ウォームアップする様子も見せていたが、ピッチには立たないまま試合を終えることになった。

 トーレスの引退時期については明確にされておらず、23日に開かれる会見で明らかにされるとのこと。だが、最も早い可能性としては札幌戦がラストマッチとなったこともあり得るという見方から、スペインメディアはトーレスの不出場は非常に残念だと考えているようだ。

『マルカ』紙電子版は「サガン鳥栖が敗れた試合でフェルナンド・トーレスはベンチ…サッカー選手としての最後の試合で?」と札幌戦について報道。「最も寂しい形での別れ?」とも記している。

『アス』紙のハビエル・マタジャナス氏はより明確に、鳥栖と金明輝監督に対する批判を展開。「サガン鳥栖の監督はトーレスはもう引退したと考えている」とタイトルをつけた記事で、仮に札幌戦が最後ではなかったとしても「トーレスには引退までにわずかな試合しか残されていないことを理解していなかった」と監督の決断に対して不満をあらわにしている。

 同氏はさらに「日本のリーグの試合、特にサガン鳥栖の試合は、日本時間に観てもスペイン時間に観ても同じように眠気を引き起こす」とJリーグ自体を批判。スペインでも多くのファンがトーレスの出場を心待ちにし、現地時間午前7時からの試合を観戦していたことを強調しつつ、鳥栖が交代枠を使い切った時には「(ネット観戦していた)iPadの電源を消したくなった」と述べている。

【了】

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