神戸・ビジャが見せる形容しがたい体とボールの動き。華麗さはないが野性的な強さを感じるストライカーの神髄【西部の目】

明治安田生命J1リーグは第18節を終えた時点で、10得点をあげているヴィッセル神戸のダビド・ビジャが、得点ランキングでトップタイに立っている。特に最近6試合は6得点とゴールを量産中のビジャだが、高い得点能力にはどのような秘密があるのだろうか。(文:西部謙司)

2019年07月12日(Fri)10時00分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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圧巻のダブルタッチ

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ヴィッセル神戸に所属するダビド・ビジャ【写真:Getty Images】

 ダビド・ビジャが10点目をゲットし、第18節時点でJ1最多得点者となった。いつのまにかの感もあるが、清水エスパルス戦のゴールは圧巻で、その得点能力が凝縮されたような1点だった。古橋亨梧からのロングパスを受けてワンタッチでDFをかわし、GKとの1対1を右足→左足のダブルタッチのシュートで決めている。

 まず、パスが出てくるまでビジャは清水のDFの間にポジションをとっている。オフサイドにもなりやすいが、逆に言えばそれだけゴールが近い。自分とゴールの間にDFがいない。古橋のロングパスを受ける段階ではDFに寄せられている。コントロールしたのがカカトなのか足裏なのかは判然としないが、おそらくほんの少し触ってDFの背後のスペースへボールを逃がした。この抜き出し方も見事だが、何と言っても最後のダブルタッチだろう。

 とびだしてきたGKにしてみれば、目の前でこれをやられたら反応のしようがない。体の動きとボールが一体化したようなシュートだ。全力でスプリントしながら、あのアイデアが出たのも凄いが、ぎりぎりの右足のタッチの次に左足が出たのには驚いた。

 さすがにユーロ(2008年)とワールドカップ(2010年)の得点王、スペイン代表最多得点者である。

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