杉岡大暉に芽生えた「ある思い」。ベルマーレの星が世界の舞台で得たもの【コパ・アメリカに挑んだ若き日本代表の今(2)】

2019年07月19日(Fri)10時20分配信

シリーズ:コパ・アメリカに挑んだ若き日本代表の今
text by 元川悦子 photo Getty Images,Shinya Tanaka
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32歳の長友佑都に引導を渡すか

 しかしながら、彼にはその前にやるべきことがある。湘南という国内屈指の成長可能な環境で個の力を伸ばし、チームの躍進の原動力になること。そういう重要な役割を担える存在感を示すプレーヤーになれば、自ずと外に出る話が舞い込むはずだ。

「コパでA代表の選手たちと一緒にやって感じたのは、まず全員がアベレージが高いし、できないことがホントに少ないなと。その中でストロングがハッキリしているなと感じました。トミ(冨安健洋)だって、自分と同い年なのにクソ真面目でメチャクチャ意識が高い。トミはコパで『全然できなかった』と思ったみたいですけど、だったら俺はどうなんだって思っちゃうくらい。自分はまだまだだと感じます。

 サイドバックはまず守備がベースだけど、やっぱりプラスアルファで攻撃がほしい。特に湘南みたいにウイングバックをやる時は個人で前に行くことも求められてきます。それもできなきゃいけないし、できるようになればすごくいい選手になれる。そう信じています」

 実際、杉岡は2018年Jリーグルヴァンカップ決勝の決勝弾や14日の神戸戦での一撃など、正確な左足から繰り出す強力なシュートを持っている。それがさく裂する回数はまだまだ少ないが、得点への意識を高めれば、ゴールやアシストといった目に見える数字も上がっていくだろう。

 攻守両面でスケールアップできれば、32歳の長友を凌駕して、A代表の左サイドの定位置をもぎ取る日も想像より早く訪れるかもしれない。その高いハードルに向かって、今の彼には1日1日を大切にしてほしい。

(取材・文:元川悦子)

【了】

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