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ハンドの解釈が変更、PK戦で退場、監督にも警告? Jリーグは8月から適用。ルールの変更点を解説

text by 加藤健一 photo by Getty Images

フリーキックの壁に攻撃側は近づけない

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3人以上の壁から攻撃側の選手は1m以上離れなければならない【写真:Getty Images】

 フリーキックの際、守備側の選手が3人以上で「壁」を作った際、攻撃側の選手はボールがインプレ―になるまで「壁」から1m以上離れなければいけなくなった。

 これは、攻撃側の選手が守備の「壁」の近くに立つことでフリーキックの円滑な実行ができなくなり、時間の浪費になってしまうため。攻撃側が「壁」の中にいることに戦術上の正当性はなく、「競技の精神」に反していると、JFAは解説している。

PKの反則が明文化

 ゴールキーパーはこれまでは、「両ゴールポストの間のゴールライン上」と定められていたゴールキーパーのポジションがさらに明文化。ゴールキーパーは少なくとも片足がゴールライン上(その上方)になければならず、ラインの後方、前方はどちらも反則となる。

 さらに、主審がキックを行うように指示してからキックが行われるまでに反則が犯された場合、キックが行われる前にイエローカード、またはレッドカードが提示される。

 しかし、新ルールが適用された大会では、イエローカードを受けるGKが増加。IFABは6月21日、女子ワールドカップの決勝トーナメントにおいて、ゴールライン上から離れた際に警告を受けるとする規則を一時的に廃止した。IFABは「ゴールキーパーがPK戦で2回目の警告を受けて退場するリスクが高まっている」との声明を発表している。

 また、通常は負傷した選手の治療などのためにチーム役員がフィールドに入った場合は、その選手は一度、フィールドの外に出なければならない。しかし、今回の改正により、ペナルティーキックを与えられた場合に限り、キッカーとなる選手が負傷した場合は治療を受けてもフィールド内に残ってキックを行うことができる。

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