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ハンドの解釈が変更、PK戦で退場、監督にも警告? Jリーグは8月から適用。ルールの変更点を解説

text by 加藤健一 photo by Getty Images

ドロップボールに参加できるのは1人のみ

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コイントスでは勝ったチームが「攻めるゴール」か「キックオフ」のいずれかを選ぶことが可能【写真:Getty Images】

 急病者などの不測の事態によって、プレーが止められたとき、ドロップボールによりプレーが再開される。

 これまでのドロップボールには、複数の選手が参加することができたが、今後は1人の選手のみ。両チームのその他の選手は、ドロップの位置から4m以上離れなければいけない。

 また、ペナルティーエリア内で再開する際はゴールキーパーに、それ以外の場所では最後にボールに触れられた場所から、最後に触れたチームの選手1人にドロップされる。

 また、これまでは審判員にボールが当たってもプレーは続行されていたが、ボールを保持するチームが変わったり、大きなチャンスが生まれた場合にはドロップボールにより再開されることになった。

コイントスでキックオフも選択可能

 キックオフ前に行われるコイントスではこれまで、勝ったチームが「攻めるゴール」を選び、相手がキックオフを行うことになっていた。しかし、新しい競技規則では、「攻めるゴール」か「キックオフ」のいずれかを選ぶことが可能となった。

 FIFAならびにFIFAに加盟する各大陸連盟および加盟協会下で行われるサッカー競技は、IFABによって制定された競技規則に基づきプレーされている。

 今回改正された新しい競技規則は、2019明治安田生命J1リーグは第21節、J2は第26節、J3は第19節と、8月最初のゲームから適用される予定となっている。

 昨季(2018/19)は、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が競技規則に加えられたこともあり、競技に直接かかわるような規則の改正は少なかった。しかし、今回の改正は競技に直接かかわる部分が多くあり、得点や勝敗に直結する内容も含まれているだけに、選手やスタッフはもちろん、観戦する側も知っておきたいところだ。

(文:加藤健一)

【了】

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