モンゴル代表を率いるミヒャエル・ワイス監督【写真:編集部】
2022年カタールワールドカップのアジア2次予選が10日に行われ、日本代表がモンゴル代表に6-0の完勝を収めた。
モンゴル代表を率いるミヒャエル・ワイス監督は試合後の記者会見で「日本のみなさま、おめでとうございます。私が知っているとおりの日本で、最後までゴールを追い求めるプレーだった。諦めないプレーだった」と、勝利した日本代表へ賛辞を送った。
一方、「我々は最大限の戦いをした」とモンゴルの選手たちをねぎらったが、「コンパクトなディフェンスをしようとしたができなかった。オフェンスは何もできなかった」と圧倒的な力の差を見せつけられての敗戦を悔やんだ。
「選手たちには結果によらず戦おうと言っていた。しっかりと試合をしようと。20分まではゼロにできた。1点取られると、熟れたりんごがどんどん落ちるように失点してしまった。選手たちにとっては忘れられない試合になったと思う」
自陣ゴール前に人数をかけて守りを固めていたモンゴルだったが、22分の南野拓実のゴールを皮切りに、前半だけで4失点を喫してしまった。
モンゴルにとっての本当の目標は「アジアカップに出場する24ヶ国に残ること」だが、初めてのワールドカップの2次予選で、そこまでの道のりはまだ遠いと思い知らされる結果になってしまったかもしれない。
「ディフェンスばかりでは将来勝っていけない。このような高いレベルだけでなく、自分たちのレベルに合った相手と試合をして成長していきたい」
チームの平均年齢はおよそ23歳で、将来性は十分。ワイス監督の下で継続的な強化を進めるモンゴルは、日本というアジアトップレベルの基準を知った。この経験を糧にさらなる成長のきっかけとしたいところだ。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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