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人種差別問題でブルガリアの会長が辞職。首相が退任命令か

text by 編集部 photo by Getty Images

ブルガリア
ブルガリア【写真:Getty Images】

 ブルガリアサッカー連合が15日、ボリスラフ・ミハイロフ会長が辞職したと発表。

 ミハイロフ会長は先日、人種差別行為が継続なら試合放棄を検討すると表明したイングランド代表に対し「まるでブルガリア代表のファンを潜在的なトラブルメーカーとして関連させ、紐づけるような表明は衝撃的だ」と語り、人種差別問題に立ち向かう姿勢を非難していた。

 ブルガリアサッカー連合はミハイロフ会長の辞職理由について「最近の緊迫した状況の結果」と説明している。ただ、英紙『スカイスポーツ』によれば、ブルガリアのボイコ・ボリソフ首相が退任命令を出し、ミハイロフ会長に辞任するよう通達したとされる。ボリソフ首相は「ブルガリアは世界で最も寛容な国家の一つであり、異なる民族や宗教的背景を持つ人々が平和に共存しているが、人種差別と関係があることは容認できない」とコメントしている。

 現地時間14日に行われたEURO2020予選グループリーグA組のイングランド代表戦では、ブルガリアのファンがラヒーム・スターリングなどのイングランドの選手に対し人種差別を意図するチャントを歌っていた。試合放棄には至らなかったが、2度も試合が中断する場面があった。

【了】

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