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アーセナル主将に同情する元イングランド代表FW「私なら耳に手を当てるだけじゃすまない」

text by 編集部 photo by Getty Images

ピーター・クラウチ
ピーター・クラウチ氏【写真:Getty Images】

 元イングランド代表のピーター・クラウチ氏が、アーセナルのMFグラニト・ジャカに「同情する」と語った。英『デイリー・メール』が伝えている。

 ジャカは先月27日のクリスタル・パレス戦で交代を命じられた際、観客からブーイングを浴びて汚い言葉を発した。そして手を耳に当て、挑発ともとれる態度で引きあげ、さらにファンの怒りを増幅させている。そのため、主将から外すべきだという声も出ているところだ。

 ただ、クラウチ氏はジャカの精神的な苦痛を理解しており、次のように語った。

「彼の痛みは分かる。自分たちのサポーターにブーイングを浴びたことがあるからね。ホームの全方位から浴びせられるんだよ。それはゾッとするようなことだ」

「ジャカに起きたことを見たとき、最初に思い浮かべたのが2005年10月のポーランド戦だ。私にとってイングランド代表での3試合目で、67分にショーン・ライト=フィリップスと交代で入ったんだ。忘れようとは思うけど、スタンドには家族もいてそれを聞いている」

 ジャカは自身のSNSでこの一件を謝罪した。その際に、家族に対する脅迫めいたメッセージが届いていたことが「我慢の限界に達した」理由だとしていた。

「彼の発言を見て、あのリアクションは理解できる。自分の娘がガンになることを願っているなんて言われたら、私は耳に手を当てるだけじゃすまないよ」

「こういった心ない愚か者は、私が知っている賢明なアーセナルファンの代表ではない。誰もそういったことを言われる筋合いはないんだ。そのようなことを言う人間は恥ずべきだろう」

 いずれにしても、ウナイ・エメリ監督は現地時間2日に行われるプレミアリーグ第11節ウォルバーハンプトン戦でジャカを起用しない方針だと明かしている。ジャカとファンの間で起きた騒動は、どのような形で落ち着くのだろうか。

【了】

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