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森保監督、ベネズエラ戦の先発は「キルギス戦を軸に」。どうなる国内組の起用法

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

森保一
日本代表の森保一監督【写真:田中伸弥】

 日本代表の森保一監督は18日、キリンチャレンジカップ2019のベネズエラ代表戦に向けた前日記者会見に臨んだ。

 広島でのU-22日本代表の指揮を終えてチームに戻った指揮官は「長距離移動等々があって練習にうまく関われない部分はありましたけど、頭の中の整理としては選考の段階からいろいろなことを考えながら、スタッフと話し合いながらきていますので」と述べる。

 14日にアウェイで行われたA代表のキルギス戦、帰国して17日に率いたU-22代表のU-22コロンビア代表戦、そしてメンバーが入れ替わったA代表のベネズエラ戦と短期間で実質的に3チームを指揮することになった。森保監督はそれでも問題なく戦えるとの意思を強調している。

 今回は2022年カタールワールドカップ予選の合間に組まれた貴重な親善試合ということで、今後に向けたテストの場にもなりうる。そして一部の海外組がクラブでの活動に戻った後、ベネズエラ戦のみに招集した国内組の選手たちの起用法も注目されるところだ。

 森保監督はまずベネズエラ戦の先発メンバーの構成について「基本的にはキルギス戦を戦った選手たちを軸に」と、これまで通りベストメンバー主義を貫く考えを述べた。そしてシステムは「基本的に4バックをスタートでは使いながら、試合の途中どうしていくかを考えたい」と明かしている。

 2つのシステムを使い分ける中で、4バックと3バックの試合途中での変更もあるのだろうか。練習時間が限られる状況で、選手たちの戦術理解度のバラつきは懸念される点だ。「システムを伝えるのではなく、局面でどうするということを選手たちにはミーティングで伝えています」と、森保監督はより細かい調整で対応する考えを示した。

 その中で、森保ジャパンでの経験が少ない国内組の選手たちに対しては「スペシャルな特徴はあると思いますし、強みを持っている選手たちの集まりなので、まずはチームのコンセプトの中で持ち味を思いきり発揮してもらえればと思います」と個性を尊重する意向を示している。

 ベネズエラ代表とはちょうど1年前の昨年11月にもホームで対戦し、1-1で引き分けている。ともにA代表とU-22代表の兼任という共通点を持つ指揮官同士の激突で、森保監督は日本を勝利に導けるだろうか。

(取材:元川悦子【大阪】、文・構成:編集部)

【了】

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