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渡辺剛、大卒1年目で日本代表デビュー&ゴールも狙う「長所で負けちゃいけない」【E-1サッカー選手権】

text by 編集部 photo by Getty Images

渡辺剛
日本代表デビューが期待されるDF渡辺剛【写真:Getty Images】

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 日本代表は13日、翌日に控えたEAFF E-1サッカー選手権2019決勝大会の香港代表戦に向けて練習を行った。

 森保一監督は10日に行われた初戦の中国代表戦から先発メンバーを大きく入れ替える考えを示している。多くの選手が日本代表デビューを飾る可能性がある中、DF渡辺剛にも大きなチャンスが巡ってくることになりそうだ。

 中央大学から今季、FC東京に加入した渡辺はJ1リーグ戦20試合に出場して2得点を記録した。シーズン中盤からレギュラーに定着して、10月にはU-22日本代表から初招集も受けた。それから2ヶ月でA代表の一員となり、猛スピードで一流選手への階段をのぼっている。

 14日の香港戦では3バックの一角で先発起用が予想される。自身のA代表デビューに向けて、渡辺は「まだわからない部分とか、たぶんあると思うんですけど、やってみないとわからないですし、手探りしながら自分の中で徐々に改善しながらやっていきたい」と意気込みを語った。

 そして「自分のストロングポイントのヘディングだったり、カバーリングだったりは出せるタイミングがあればしっかり出したい」と述べた上で、「そういう部分で負けちゃいけない」と決意も口にしている。

 森保監督が今の日本代表に仕込もうとしている3-4-2-1では、3バックの左右に陣取るストッパーからのパス出しがビルドアップの場面で重要な役割を果たす。まさに香港戦で渡辺には、攻撃の組み立てでの貢献も求められるということだ。

「自分たちのところからペース作って得点につなげられればいいと思いますし、いい守備から攻撃につなげられれば、自ずといい攻撃になると思うので、そこを意識しながらやりたいと思っています」

 守備で特徴を発揮するのはもちろん、「セットプレーからの得点は自分も欲しい」とゴールも狙っていく。香港代表に2-0で勝利した韓国代表がセットプレーからゴールを奪ったことから、日本代表もフリーキックやコーナーキックを活用した攻めを画策しているだろう。「自分から決めれればいい」と語る渡辺は、攻撃でもチームにいい流れをもたらすかもしれない。

 大卒1年目のセンターバックは日本代表デビューを飾って、さらに大きな成長へのきっかけを掴むことができるか。これまでに感じたことのないプレッシャーもあるだろうが、より高い基準が要求されるピッチの上でどんなプレーを見せるか注目だ。

(取材:元川悦子【釜山】、文・構成:編集部)

【了】

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