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上田綺世、自らのゴールで日韓戦勝利とタイトルもたらす「人の心に響くようなパフォーマンスを」【E-1サッカー選手権】

text by 編集部 photo by Getty Images

上田綺世
日本代表のFW上田綺世【写真:Getty Images】

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 日本代表は17日、翌日に控えたEAFF E-1サッカー選手権2019決勝大会の最終戦、韓国代表戦に向けて練習を行った。

 ともに2連勝で迎える日韓戦は、東アジアの頂点をかけた大一番だ。とはいえ目の前の相手に対して熱くなりすぎることなく、いかに平常心を保って戦えるかどうかが重要になる。日本代表にとってはアウェイという難しさもあるだろう。

 しかし、「韓国の映像を見たから攻略法が見つかるわけではないし、あくまでそれはデータでしかない」と語るFW上田綺世の精神面を心配する必要はなさそうだ。今季、鹿島アントラーズに加入したストライカーは「最終的に必要なのはゴールとアイディアだと思います」と自らへ言い聞かせる。

「最終的には勝つことが必要なので、あくまでそのために点を取るということを忘れてはいけない。そこは絶対に間違えてはいけないし、あくまでチームが勝つために自分が点を取ることだと思います」

 森保一監督が率いるU-22日本代表では最も多くのゴールを奪ってきたエースストライカーだが、今度の相手は韓国のA代表。これまで以上に高いレベルのDFたちと対峙し、上回っていかなければならない。その結果、ゴールを決めて日本代表を勝利に導くことができれば、上田にとってはこの上ない存在価値の証明になるだろう。

「今年1年間、僕の中でいろいろなことが変わったし、新しい部分が多かった1年だったので、結局今年の初めと来年の初めで自分がどう変化したかがおそらく心境の部分でわかると思う。そういった意味でも、自分の価値が1つでも2つでも高くなって、人の心に響くようなパフォーマンスを見せられたら、『成長できたのではないか』と言えると思うので、そういった部分を見せられたらいいと思います」

 最近はなかなかゴールに届いていないが、それは「助走」だと上田は言う。日韓戦を「次のジャンプが高くなるよう」な飛躍のきっかけにできるか。ストライカーとしての腕の見せどころだ。

「毎試合ゴールを取れるのは、今の時代はクリスティアーノ・ロナウドくらいしかいないし、もちろん僕にも取れない時間はある。その時間にどういったところを伸ばして、自分なりにその時間を抜けてゴールを取れるようになった時に、どれだけ引き出しが伸びてるかが、今のいわば『多く取れていない時期』に求める部分だと思う。

この時間を無駄にせずに、逆に楽しんでいけたら、自分が乗ってきた時に、昨年とかの僕が『ゴールを取れていた』と思われてたい時期よりももっと大きな自分が出てくるのではないかと思うので、そのための助走になればいいかなと思います」

 日本代表が3大会ぶりのE-1サッカー選手権制覇を目指す日韓戦は、18日の19時30分キックオフだ。

(取材:元川悦子【釜山】、文・構成:編集部)

【了】

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