「プロ意識の問題。草サッカーじゃないんだから」

――後半も日本は再三にわたってサイドを崩しています。47分、長沼はシュートを選択しましたが、GKに防がれました。

「なんでシュート？　組織が大事！！　バックパスが第一、シュートが第二、ドリブルが第三の選択肢。私がまだトルシエさんの通訳だったら、タッチライン際で怒ってたよ！！（笑）」

――点差が開いて大味な試合になってきましたね。

「ポジティブトランジションのとき、安部はポジショニングをずっと間違っています。後ろからのボールを受けるために下がるべきなのに、ずっと最前線に張っている。なぜ森保監督は修正しないんでしょうか」

――58分に安部を含めた前線3人が一気に交替しました。

「三笘薫のストライドはとてもしなやか。安部ができていなかったポジション取りができています。でもエゴイストすぎる。なんで3人一気に突破しようとする？　海外の厳しい監督だったら叱られるよ。これはプロ意識の問題。草サッカーじゃないんだから」

――72分には高宇洋が入り、中山は3バックの中央に入りました。

「7点目のシーンで良かったのは、ここまで少なかったサイドチェンジができたことです。これまでは頑固にサイドを崩そうとしていた。サイドを崩すのが難しいときは一度戻してから逆サイドを見るべきだったのに。海外組ならすぐにしますね」