U-23日本代表、これが今の実力。東京五輪メダルラッシュの中、サッカーは…。そんな恐れを抱く低調ぶり【AFC U-23選手権】

2020年01月10日(Fri)7時45分配信

photo Getty Images
Tags: , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

U23日本代表
U-23日本代表【写真:Getty Images】

【AFC U-23選手権の日程・テレビ放送予定はこちら】

【U-23日本代表 1-2 U-23サウジアラビア代表 U-23アジア選手権B組第1節】

 サッカーU-23日本代表は9日、AFC U-23選手権(東京五輪アジア最終予選)のグループリーグ第1節でU-23サウジアラビア代表と対戦している。

 アジア王者を目指す上で重要となる初戦で、森保ジャパンはいきなり苦戦を強いられた。サイド攻撃を中心に相手を押し込むはいいが、そのパターンがほとんど個人の力によるもの。連係が深まっている印象はなく、ボール支配率は高いがそれ以上が続かなかった。

 GK大迫敬介のファインセーブによって前半はなんとか0-0で終えるものの、U-23日本代表は後半開始早々に失点。中央を簡単に破られ、3バックの位置関係がバラバラになって生まれたものだった。

 56分にはFW食野亮太郎が1点を返すものの、その後は追加点を奪うことができない時間帯が続いた。森保一監督は72分にFW上田綺世を投入しただけで、その後はまったく動く気配なし。試合のリズムが大きく変わることはなく、時計の針だけが進み続けていた。

 そして、試合終盤の88分。DF古賀太陽の不用意なバックパスが引き金となり、U-23サウジアラビア代表にPKを献上。これをMFアブドゥルラフマン・ガリーブに沈められ、土壇場で勝ち越しを許した。その直後、森保監督はMF相馬勇紀とFW田川亨介をピッチへ送り出すが、残された時間はあまりにも少ない。結局、U-23日本代表は1-2で敗戦。日本は大会史上初となる、初戦黒星発進となった。

 MF久保建英やMF堂安律、DF冨安健洋ら欧州で活躍する選手を招集できなかったという事実は、確かにある。彼らがいれば、結果が変わっていたかもしれない。ただ、あと数カ月後に迫った東京五輪本大会でも、同選手らを招集できると決まったわけではない。ということは、この試合に出場した選手は現状のベストメンバー。そんなチームが、初戦で敗れたのである。

 ご存知の通り、U-23日本代表は開催国として、すでに東京五輪出場を決めている。一方で、今回対戦したU-23サウジアラビア代表などは、五輪出場を決めるにはこの大会で最低でもベスト4以上の成績を収めなければならない。この大会に懸ける気持ちの強さは、もしかすると相手の方が上回っていたのかもしれない。

 ただ、それを今回の敗因に結びつけることはできない。U-23日本代表の選手は五輪メンバーに選出されるために、ここでアピールしておく必要がある。個々のモチベーションの高さで言えば、U-23日本代表も決して低いわけではないはずだ。

 そんな中で、初戦を1-2で落とした。メンタル面ではなく、単純な実力で相手に劣っていたということだ。残り2試合勝てば決勝トーナメント行きが決まる。そこに気持ちを傾けている場合ではない。アジアのレベルは着実に上がってきている。日本はその波に飲まれつつある。そこにもっと危機感を覚えるべきではないか。

 EAFF E-1サッカー選手権でも、最終戦で韓国代表に敗れた。昨年11月の親善試合でも、U-22コロンビア代表に敗れた。少し力のあるチームと当たると、一気に勝てなくなる。それが、現在のU-23日本代表の力である。それはもちろん、選手の問題でもあり監督の問題でもある。

 東京五輪は間違いなく盛り上がる。今回も各スポーツで、日本からメダリストが多く出るだろう。そんな中、サッカーU-23日本代表はグループリーグ敗退に終わるかもしれない。そういったことだけは絶対に避けたい。ただ、現状ではそれが現実となってしまいそうだ。

(文:編集部)

【グループリーグ順位表はこちら】

【了】

新着記事

↑top