東京五輪に出場するサッカーU-23ブラジル代表の俊英3人を紹介。南米の得点王、陸上出身の韋駄天って誰?

2020年02月15日(Sat)10時10分配信

text by 北澤豊雄 photo Getty Images
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ブラジルの将来を担うキャプテン

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【写真:Getty Images】

MF:ブルーノ・ギマランイス(オリンピック・リヨン/フランス1部)
生年月日:1997年11月16日(21歳)
今季リーグ戦成績:25試合出場/2得点1アシスト(2019年ブラジル全国選手権)

 ブルーノ・ギマランイスの存在なくして南米予選の突破はあり得なかった。キャプテン、ボランチとしてチームを牽引。大会期間中に、フランスの名門リヨンへ2000万ユーロ(約24億円)で移籍が決まった優良銘柄だが、リオデジャネイロ生まれの少年は、地元の名門フルミネンセとフラメンゴの下部組織のテストに落ちている。

 父はタクシー運転手、母はセールスレディの家庭で育った。6歳の頃に肺炎になったのを機に、母は息子を水泳教室に連れて行った。父は1日平均15時間も働いて家計を支えたが、それでも時間を作ってサッカー選手を目指す息子の練習に付き添ったという。

 サンパウロ州のグレミオ・オザスコ・アウダックスの下部組織で才能が開花。2017年にトップ昇格すると、すぐに目立つ存在になり、アトレティコ・パラナエンセへ移籍を果たした。ドイツ代表のMFイルカイ・ギュンドアンが好きだということからも分かるように、卓越したパスセンスを持ち、鳥の目のようにピッチ全体を俯瞰するゲームメイカーだ。

 南米予選の大事な初戦。ペルー相手に苦しんでいたブラジルは後半43分に均衡を破った。敵陣ペナルティエリアの外側の中央付近でボールを受けたギマランイスが、ディフェンス陣の一瞬の隙をついて鋭いパスを出すと左サイドから走り込んでいたパウリーニョ(レバークーゼン)がキーパーと交錯寸前に左足で流し込んでいる。

 南米予選のスタジアムで知り合ったブラジル人記者は、「タクシー運転手だった父親の話が有名だが、彼はブラジルの将来を担うはず」と太鼓判を押していた。

【了】

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