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リバプール、クロップ体制歴代フォーメーション。5年間でどう変化した? 世界一のチームができるまで

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

14季ぶりのCL優勝(2018/19)

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2018/19シーズンの基本フォーメーション

 前のシーズンのCL決勝で痛恨のミスを犯した傷心のカリウスは、トルコのベシクタシュへローンで出された。その代わりに獲得したのがアリソンだった。ジャンが抜けた中盤にはジェルダン・シャキリ、ナビ・ケイタ、ファビーニョを獲得。ケイタには、ジェラード退団以来欠番が続いていた背番号8が与えられている。

 開幕からアレクサンダー=アーノルドが右サイドバックのファーストチョイスとなり、ゴメスはセンターバックに定着した。アーノルドがリーグ戦で挙げた12アシストという数字は、DFのシーズン記録としてギネス世界記録に認定された。開幕から20試合で54ポイントを積み重ね、前半戦で喫した失点はわずかに7だった。とりわけローマから加入したアリソンは開幕から素晴らしいパフォーマンスを続け、鉄壁の守備陣を最後尾から支えた。

 ファビーニョは10月からアンカーのポジションに定着し、最終ラインと攻撃陣をつなぐキーマンとなった。これによりそれまでアンカーを務めていたヘンダーソンは、豊富な運動量と精度の高いキックを武器にインサイドハーフとして高いパフォーマンスを発揮した。

 12月にゴメスが左足を骨折して長期離脱を強いられたが、マティプが穴を埋めた。195cmのマティプと193cmのファンダイクはリーグ最少の22失点をマークする守備陣をけん引するだけでなく、セットプレーでも相手の脅威となった。フルタイム出場のアリソンは、21試合で無失点試合(クリーンシート)を達成してゴールデングローブ賞を受賞した。

 プレミアリーグで敗れたのはシティ戦の1敗のみで、30勝を挙げて97ポイントを獲得した。しかし、勝ち点98を獲得したシティにあと一歩及ばず、悲願のプレミア制覇は持ち越しとなった。

 順当に決勝トーナメントを勝ち進んだCLでは、準決勝でバルセロナと激突した。1stレグを0-3で落として万事休すかと思われたが、ホームで行われた2ndレグではサラーとフィルミーノを欠きながら4-0で大勝。「アンフィールドの奇跡」と呼ばれる大逆転劇となった。

 決勝戦は、同じく劇的な勝利でファイナルに駒を進めたトッテナムとのプレミア対決となった。1年ぶりに決勝の舞台に戻ってきたリバプールは、開始早々に得たPKをサラーが決めて先制。87分にはディボック・オリギがダメ押しの2点目を決めて14季ぶりとなるCL制覇を達成した。

▽GK
アリソン

▽DF
トレント・アレクサンダー=アーノルド
ジョエル・マティプ
フィルジル・ファンダイク
アンドリュー・ロバートソン

▽MF
ジョーダン・ヘンダーソン
ファビーニョ
ジョルジニオ・ワイナルドゥム

▽FW
モハメド・サラー
ロベルト・フィルミーノ
サディオ・マネ

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