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リバプール、クロップ体制歴代フォーメーション。5年間でどう変化した? 世界一のチームができるまで

今季のリバプールはプレミアリーグで首位を独走し、30シーズンぶりのリーグ優勝は時間の問題となっている。2015年10月に監督に就任したユルゲン・クロップはリバプールをUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇へと導き、プレミアリーグで優勝できるチームへと育て上げた。今回フットボールチャンネルでは、クロップの監督就任から現在までの主要メンバーや基本システムを、シーズンごとに紹介する。

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ジェラード退団とクロップ招聘(2015/16)

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2015/16シーズンの基本フォーメーション

 ドルトムントを7シーズン率いて5つのトロフィーを獲得したユルゲン・クロップは、リーグ戦で低迷した2014/15シーズン終了とともにドルトムントの監督を退任した。そして、退任から間もない2015年10月8日、ブレンダン・ロジャースを解任したリバプールはクロップを監督として招聘した。

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 このときのリバプールはまさに過渡期だった。13/14シーズンに31ゴールで得点王を獲得したルイス・スアレスと、長年に渡ってゴールマウスを守ったペペ・レイナは14年夏にチームを去った。

 さらにクロップがやって来る数ヶ月前には、チームの象徴だったスティーブン・ジェラードがアメリカへと活躍の場を移した。さらに右サイドバックのグレン・ジョンソンが契約満了となり、のちに押しも押されもせぬマンチェスター・シティのエースに成長することになるラヒーム・スターリングもチームを去っている。クロップはリバプールへとやってきたのはそんなタイミングだった。

 ジェラードの後を継いでキャプテンに就任したジョーダン・ヘンダーソンはこのシーズン、左足踵の足底筋膜炎や右足中足骨の骨折に苦しんだ影響で17試合の出場にとどまった。中盤はこの年にシティから加入したジェームズ・ミルナーや21歳のエムレ・ジャンが主にプレーしている。

 ロベルト・フィルミーノもこの年に加入しているが、トップ下での起用が多かった。アストンビラから大金をはたいて獲得したクリスティアン・ベンテケは9得点と期待を裏切り、わずか1年限りで退団している。

 プレミアリーグでは上位争いにすら絡めずに8位に終わった。しかし、UEFAヨーロッパリーグ(EL)ではマンチェスター・ユナイテッドをラウンド16で撃破すると、準々決勝ではドルトムントと対戦。かつての本拠地・ジグナル・イドゥナ・パルクでの1stレグを1-1で凌ぐと、アンフィールドで行われた2ndレグでは4-3の打ち合いを制して準決勝進出を決めた。

 ビジャレアルを撃破して決勝に駒を進めたが、セビージャとの決勝戦は1-3で敗れて準優勝に終わっている。リーグカップでも決勝で敗れてしまい、ドルトムント時代からシルバーコレクターと言われてきたクロップは、初年度からその本領を発揮してしまった。

▽GK
シモン・ミニョレ

▽DF
ナサニエル・クライン
マルティン・シュクルテル
デヤン・ロブレン
アルベルト・モレノ

▽MF
エムレ・ジャン
ジェームズ・ミルナー
フィリッペ・コウチーニョ
ロベルト・フィルミーノ
アダム・ララーナ

▽FW
クリスティアン・ベンテケ

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