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リバプール、クロップ体制歴代フォーメーション。5年間でどう変化した? 世界一のチームができるまで

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

黄金時代の礎(2016/17)

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2016/17シーズンの基本フォーメーション

 前年を8位で終えたことで、クロップの2年目は国内での戦いに専念することになった。オフにはサディオ・マネ、ジョルジニオ・ワイナルドゥム、ジョエル・マティプといった、今でも主力として活躍する選手たちを獲得している。

 今では驚異的な右足からのキックでアシストを量産しているトレント・アレクサンダー=アーノルドがトップチームに昇格したのもこのシーズン。右サイドバックのファーストチョイスはナサニエル・クラインだったが、18歳のアーノルドもリーグ戦7試合に出場している。

 ミルナーは左サイドバックのファーストチョイスとなり、フィルミーノもセンターフォワードでの起用が多くなった。クロップが目指す形がおぼろげながらも見えてきたのがこのシーズンだった。アンカーは開幕からヘンダーソンが不動の存在だったが、負傷で離脱した終盤戦はジャンが務めている。

 フィルミーノ、マネ、フィリッペ・コウチーニョの3トップは揃って2ケタ得点をマークしている。8得点7アシストの数字を残したアダム・ララーナは、クロップが標榜するヘビーメタルなフットボールを体現する一人だった。

 リーグ戦では首位を争う時期もあったが、最終的には4位でCL出場権を獲得した。得点数は前年の63から78へ大幅に伸ばしたが、優勝を争うのに42失点は多すぎた。マインツから獲得したGKロリス・カリウスはミニョレからポジションを奪えず、最終ラインも安定感を欠いた。

▽GK
シモン・ミニョレ

▽DF
ナサニエル・クライン
ジョエル・マティプ
デヤン・ロブレン
ジェームズ・ミルナー

▽MF
アダム・ララーナ
ジョーダン・ヘンダーソン
ジョルジニオ・ワイナルドゥム

▽FW
サディオ・マネ
ロベルト・フィルミーノ
フィリッペ・コウチーニョ

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