【なでしこジャパンスタメン案】2連敗で迎えるアメリカ戦、開き直ってテストの場に。シービリーブスカップ2020最終戦のイレブンをFチャン編集部が厳選

なでしこジャパン(日本女子代表)は11日、2020 SheBelieves Cupの第3戦でアメリカ女子代表と対戦する。東京五輪前に残された実戦でチームを鍛えられる機会はごくわずか。スペイン女子代表とイングランド女子代表に連敗した高倉ジャパンは世界女王相手にどんな戦いを見せてくれるだろうか。(文:編集部)

2020年03月11日(Wed)9時00分配信

text by 編集部 photo Getty Images
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ピッチに立たない選手を残すな

なでしこジャパン
なでしこジャパンのアメリカ戦スタメン案

 スペインとイングランドに連敗を喫したなでしこジャパン(日本女子代表)は、現地11日にシービリーブスカップ2020の最終戦でアメリカ女子代表と対戦する。

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 昨年のFIFA女子ワールドカップを制し、FIFA女子ランキングでもダントツ1位のアメリカを相手に、本来なら東京五輪を見据えて本気のマッチアップで力試しができるところだったが、2連敗で強豪国との力の差を見せつけられた今ではそうも言っていられない。大会の優勝を争えるわけでもないため、選手たちには東京五輪本大会の最終メンバー18人に生き残るための個性を存分にアピールする場にしてもらいたいところだ。

 負傷を抱えたままアメリカ遠征に帯同していた長谷川唯の途中離脱が決まり、2試合を終えて1分もピッチに立っていないのは3人のみになった。GKの平尾知佳を除けば、フィールドプレーヤーで出番ゼロは松原有沙と猶本光の2人だけだ。

 勝ち負けを特別に意識する必要のない一戦ということもあり、高倉麻子監督は過去の実績やしがらみにとらわれない選手起用を求めたい。アメリカまで連れていっておきながら、3試合で一瞬もピッチに立たせない選手を残しておくべきではない。やはり貴重なテストの場として、様々な組み合わせや可能性を模索していくことが好ましいだろう。

2列目の組み合わせでも新たなテストを

 そこでアメリカ戦は思い切ってGKを平尾に任せ、猶本松原のダブルボランチの採用を期待したい。清水梨紗がイングランド戦の前半終了間際に負傷したため最終ラインの人選は限られるが、右から宮川麻都熊谷紗希南萌華遠藤純の組み合わせはまだ試していない。

 センターバックはイングランド戦で出番のなかった熊谷を軸とし、相方にイングランド戦で好印象を残した土光真代に再びチャンスを与えても面白い。2011年のワールドカップ優勝メンバーでもあるベテランは不動としても、相棒候補の競争はいまだ横一線だ。

 中盤は先に述べた通り、猶本と松原のダブルボランチを推したい。ここまでの2試合で三浦成美と杉田妃和のコンビは不用意なミスを連発しており、世界レベルで戦うには力不足な一面を晒してしまっている。ここで出番の少なかった2人にチャンスを与え、奮起を促すことでチーム内競争の激化も狙える。

 2列目の人選にも選択肢は豊富にある。長谷川は離脱してしまったが、籾木結花の局面打開力や、イングランド戦に途中出場した植木理子のスピード、中島依美のキック精度と献身性、池尻茉由の推進力などを両サイドで組み合わせることができる。

 そこでアメリカ戦では、これまでの2試合ではなかった起用法にチャレンジしてもらいたい。右サイドに左利きのテクニシャン籾木を据え、左サイドには同じく左利きの池尻を置いて前への推進力を出す左右非対称な形は試す価値があるのではないか。

東京五輪本番を想定した2トップへの期待

 2トップはイングランド戦に引き続き、田中美南岩渕真奈のコンビが見たい。いまや攻撃のバリエーションに乏しいなでしこジャパンにおいて、崩しの局面でもフィニッシュの局面でも別格のクオリティを披露する岩渕は不可欠だ。中2日で3試合連続の先発起用にはリスクもあるが、東京五輪本番を見据えて過密日程に耐えられるタフさを確かめておきたい部分もある。

 一方、田中はスペイン戦の後半から起用されて攻撃にエネルギーを注入し、イングランド戦ではストライカーらしいゴール前での強引さを見せた。まだゴールは生まれていないが、なかなかA代表でエースの座を掴みきれていなかった4年連続なでしこリーグ得点王は、今大会で何かを掴んで殻を破ろうとしている。

 今季からINAC神戸レオネッサでも共にプレーする岩渕と田中に、東京五輪での命運を託すかどうか。アメリカ戦はその可能性を見極めるテストの場にしてもいいだろう。世界一のチームを相手に2人が躍動すれば、低迷するなでしこジャパンにとって一筋の光明が見えてくる。

 スペインとイングランドに連敗する前から、選手の自主性に多くが委ねられたチーム作りは大きな成果を出せていない。ただ、逆に考えればまだチームを成長させるために試せる余地が大きく残っているということでもある。

 チームとしての指針や戦術的な基盤が脆弱な現実は受け入れなければならないが、東京五輪までに残された数少ない実戦の機会を無駄にしていいわけではない。中途半端に本番を意識して6人の交代枠を残したまま試合を終えるなど言語道断だ。むしろポジティブに捉えて、スタメンや選手交代など自国開催の五輪で結果を残すための道しるべを見つけるためのトライを重ねるアメリカ戦にしてもらいたいところだ。

(文:編集部)

【了】

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