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マンU、過去5年間の歴代フォーメーション。ファーガソン退任後、名門はなぜ迷走を続けたのか?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

3年目のジンクス

マンチェスター・ユナイテッド
マンU、2018/19シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【2018/19シーズン成績】
プレミアリーグ:6位(19勝9分10敗)
チャンピオンズリーグ:ベスト8
FAカップ:ベスト8
カラバオカップ:3回戦敗退


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 ジョゼ・モウリーニョ監督体制の「3年目」。不安を覚えたマンチェスター・ユナイテッドサポーターも多いのかもしれない。というのも、モウリーニョ監督には3年目に入ると解任されてしまうといった「ジンクス」が付きまとっていたからだ。

 そして、そのジンクスはまたも降りかかってしまう。開幕節のレスター戦こそ勝利したユナイテッドだが、第2節と第3節でいきなり連敗を喫すると、その後も苦戦続き。第7節終了時点で稼いだ勝ち点はわずか「10」に留まっていた。同7試合で勝ち点7しか挙げられなかった1989/90シーズン以来、実に29年ぶりとなる最悪のスタートを切ってしまった。

 カラバオカップでも3回戦でダービー・カウンティに敗戦。チャンピオンズリーグ(CL)でもグループリーグ敗退の危機に瀕するなど、結果が出ず。モウリーニョ監督の解任ムードは日に日に増していった。

 この年は目指すべきサッカーが見えなかった。守備意識を高め、1点を奪って逃げきるスタイルも確立できず、堅守速攻も威力を発揮しない。もっとも、格下相手との対戦時に苦戦を強いられることが多く、FWロメル・ルカクやFWアレクシス・サンチェスといった選手の不満も聞かれるようになった。サポーターの信頼も徐々に薄れていったのだ。

 そしてクラブは2018年12月18日、モウリーニョ監督の解任を発表。またも3年目のジンクスを打ち破ることができなかった。スペシャルワンですら、サー・アレックス・ファーガソン退任後に崩壊したユナイテッドを救うことはできなかった。

 後任にはクラブOBでもあるオーレ・グンナー・スールシャールが就任。するとチームはリーグ戦で12試合連続無敗、CLでもラウンド16でパリ・サンジェルマンに大逆転勝ちを収めるなど復活を遂げた。スールシャール監督に対する評価も、非常にポジティブなものばかりであった。

 しかし、そのムードも一変、CLラウンド16終了後からユナイテッドはまたも失速。リーグ戦では第30節からの8試合でわずか2勝しか挙げることができず、6位でフィニッシュ。ポジティブ評価から一転して、解任論まで浮上する結果となった。

▽GK
ダビド・デ・ヘア

▽DF
クリス・スモーリング
ヴィクトル・リンデロフ
アシュリー・ヤング
ルーク・ショー

▽MF
ネマニャ・マティッチ
アンデル・エレーラ
ポール・ポグバ

▽FW
ジェシー・リンガード
アントニー・マルシャル
マーカス・ラッシュフォード

【次ページ】新戦力が大当たり

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