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「イタリアはコロナウイルスを過小評価していた」 インテルDFが対応を批判

text by 編集部 photo by Getty Images

ディエゴ・ゴディン
【写真:Getty Images】

 インテルに所属するウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンは、新型コロナウイルスに対する初期の対応が十分ではなかったとして、イタリア政府やサッカー界を批判している。『ESPN』スペイン語版が28日に同選手のインタビューを伝えた。

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 中国を発生源とする新型コロナウイルスは世界各国にも徐々に拡大し、イタリアは欧州の中では特に早い段階からウイルスの脅威に晒された国となった。現在では世界最多となる1万人以上の犠牲者が出てしまい、感染者数でも中国の発表数を上回っている。

「最初はコロナウイルスがあまり重要視されていなかった。中国の問題であり、その他の国に到達することはないと考えていたんだ」とゴディンは語る。「少しずつ対策を取り始めたが遅かった。後々起こり得ることを予防するための政府レベルでの根本的な対策は取られていなかった」と対応の遅れを指摘した。

 サッカー界では、最初に感染の広がったイタリア北部を中心にいくつかの試合が延期されたあと、無観客開催や日程変更など二転三転する混乱が生じた。最終的に全てのスポーツイベントを中止する決定が下されたが、その対応も万全ではなかったとゴディンは考えている。

「僕らは最後まで危険に晒されていた。プレーを続けられるかどうか無理に引っ張り続けた」とゴディン。「(3月8日の)ユベントス戦も無観客で開催されたが、(ダニエレ・)ルガーニから陽性反応が出た。間違いなくあの試合で他の選手たちにも感染の可能性があった」

 隔離期間を終えウルグアイに帰国したゴディンは個人トレーニングを続けているが、リーグ再開の時期は不透明。「いつからまたプレーできるのかは分からない。練習できるようにはなるとしても、7万人の観客を入れたスタジアムでいつプレーできるかと予想するのは難しい」とゴディンは今後の見通しについて話している。

【了】

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