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レアル・マドリード、5年間の歴代フォーメーション。前人未到のCL3連覇達成も…C・ロナウド退団で変わる風向き

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

アザール不調も若手が台頭(2019/20)

レアル・マドリード
レアル・マドリード、2019/20シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
リーガ・エスパニョーラ:2位(16勝8分3敗)
チャンピオンズリーグ:ベスト16
コパ・デル・レイ:ベスト8


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 レアル・マドリードはオフ期間に“相思相愛”だったFWエデン・アザールをついに獲得。さらにフランクフルトで名を馳せたFWルカ・ヨビッチ、将来有望なDFフェルラン・メンディ、DFエデル・ミリトンなども新戦力として加えている。一方で主力級の放出はGKケイラー・ナバスのみ。戦力外と見られていたFWガレス・ベイルやMFハメス・ロドリゲスらは一転して残留となった。

 リーグ戦では開幕8試合で無敗を維持していたマドリー。ただ、そこにかつてのような絶対的強さはなかった。内容で上回りながらもポイントを取り損ねるゲームもあり、90分間ほとんど攻めながらも崩し切れず敗れることもあった。第9節のマジョルカ戦(●0-1)はまさに良い例だ。

 ジネディーヌ・ジダン監督にとっての最大の誤算はアザールの不調だと言えるだろう。チェルシー時代には切れ味鋭いドリブルで幾度となく相手の脅威となったベルギー代表FWだが、シーズン開幕前からオーバーウェイトを指摘されるなどなかなかコンディションが上がらず。今季は怪我による離脱を繰り返しているなど、新エースとしての期待を裏切る結果に終わっている。FWマルコ・アセンシオが長期離脱、ヨビッチらもパフォーマンスレベルが上がらない中でアザールすらも不調。マドリーにとっては大打撃と言える。

 ただ、収穫もある。MFフェデリコ・バルベルデやF・メンディの躍動だ。

 とくに前者はいまのマドリーを象徴するかのような存在にまで成長を果たしている。前線から激しくプレスを与える姿はチーム全体を活性化させており、攻守両面における貢献度は非常に高い。MFルカ・モドリッチらとはまた違う持ち味を発揮しており、チームの新たなアクセントになっていると言えるだろう。

 F・メンディはシーズンが進むにつれフィットしてきた。DFマルセロが守備の弱点を指摘される中、フランス人DFは豊富な運動量と激しい上下動を武器に左サイドを活性化。今では長年マドリーを支えてきたマルセロから定位置を奪いつつある。これも大きなポイントと言えるだろう。

 現時点でリーグ戦ではバルセロナに次ぐ2位、チャンピオンズリーグ(CL)でもベスト16に進出しているマドリー。果たして王座に返り咲くことはできるのだろうか。

▽GK
ティボー・クルトワ

▽DF
ラファエル・ヴァラン
セルヒオ・ラモス
ダニエル・カルバハル
マルセロ

▽MF
カゼミーロ
フェデリコ・バルベルデ
トニ・クロース

▽FW
ガレス・ベイル
エデン・アザール
カリム・ベンゼマ

【了】

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