セリエAの消えた逸材たち。天国から地獄へ…才能を開花させられなかった5人の選手

才能を高く評価されていても、真の意味でスターになれるのはほんのひと握り。若くして華々しいデビューを飾りながら、サッカー界の厳しい競争に晒された末に才能を開花させられないまま転落していった逸材たちは無数にいる。今回は21世紀に表舞台から儚く消えていったイタリア・セリエA出身の5人の“元逸材”たちを紹介する。

2020年03月31日(Tue)9時00分配信

シリーズ:編集部フォーカス
text by 編集部 photo Getty Images
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15歳でセリエAデビュー

ヴァレリ・ボジノフ
【写真:Getty Images】

ヴァレリ・ボジノフ(元ブルガリア代表)

生年月日:1986年2月15日(34歳)
現所属クラブ:ペスカーラ(イタリア2部)
今季リーグ戦成績:1試合出場/0得点0アシスト


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 ブルガリアのアスリート一家に生まれたボジノフは、13歳でレッチェの下部組織に加入し、2002年1月に15歳11ヶ月でセリエAデビューを飾る。これは当時の同リーグ外国人史上最年少出場記録だった。2004/05シーズンには前半戦だけでリーグ戦11得点を挙げ、冬の移籍市場でフィオレンティーナに引き抜かれる。ところが新天地ではからっきし。ゴールはパタリと止まり、その後も絶対的なレギュラーとはなれなかった。

 2006年夏にはカルチョスキャンダルによってセリエBへ降格していたユベントスに期限付き移籍するも、2部リーグで18試合5得点と期待を裏切る。2007年夏のマンチェスター・シティ移籍も裏目に出た。1年目にひざの大怪我で5ヶ月間の長期離脱を強いられ、2年目の序盤にはアキレス腱を断裂してしまう。結局、プレミアリーグでは2年間れリーグ戦11試合出場、わずか1得点にとどまり、2009/10シーズンは慣れ親しんだイタリアへ戻ることとなった。

 期限付き移籍で加入したパルマでは1年目の2009/10シーズンにリーグ戦8得点を記録するも、2年目はエルナン・クレスポやアマウリとのポジション争いに敗れて3得点に終わった。2011/12シーズンはポルトガルの強豪スポルティングCPへ移籍するも、試合中に味方からボールを奪ってPKを蹴り、しかも失敗したことで規律違反とみなされ練習場への立ち入りすらも禁じられてしまう。

 その後、2012年2月に古巣レッチェへと貸し出される。以降はポルトガルでチャンスを与えられることなく、セリエBのエラス・ヴェローナやヴィツェンツァへ期限付き移籍。2013年9月にスポルティングCPを退団することとなった。

 それから半年の無所属期間を経て母国ブルガリアのレフスキ・ソフィアへ加入する。かつて逸材と呼ばれた男の流浪の日々が幕を開けた。半年でイタリアに戻ったセリエBのテルナーナで半シーズンプレーしたのち、セルビアのパルチザンへ移り、1年半プレーして今度は中国2部の梅州五華へ赴く。

 結局、5ヶ月ほどで欧州へ戻りスイス1部のローザンヌに加入するも、2017年夏にたった3ヶ月したのみの在籍で退団。2018年2月にクロアチア1部のリエカ加入を皮切りに、ブルガリアのボテフ・ヴラツァ、レフスキ・ソフィア、再びボテフ・ヴラツァと2年間で4度の移籍を経験する。今年2月にイタリアへ戻ってセリエBのペスカーラへ加入したが、若手の頃に期待されたほどの成長はなく、キャリアの終盤に差し掛かっている。 

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