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セリエAは「北部無しでの再開もひとつの可能性」 イタリア連盟会長が見解

text by 編集部 photo by Getty Images

ガブリエレ・グラビーナ会長
【写真:Getty Images】

 イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラヴィナ会長は、ウイルス感染被害が特に深刻なイタリア北部での試合を開催しない形でリーグ戦を再開する可能性も示唆した。伊紙『レプッブリカ』のインタビューで語ったとして複数メディアが伝えている。

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 欧州では最も早く新型コロナウイルスの感染が大規模に拡大し、甚大な被害を受けたイタリア。セリエAも3月半ば以降全試合の延期が続いており、再開に向けた具体的日程は決定されていない。

 今季リーグ打ち切りの可能性も議論される中、グラヴィナ会長はあくまで残された日程の消化を主張。「リーグ戦は最後まで進められるべきだ。時間はある」と語った。

「今季を終えずに来季をスタートさせることはない。6月はじめからプレーできれば7月末までには終えられる。それからカップ戦だ。もし再開が9月になるのなら11月に終える。それから(来季は)1月にピッチに戻る」と、再開が大幅に遅れようともあくまで全日程を終えることを主張している。

 だが、アタランタの本拠地であるベルガモなど、ウイルスによる感染者・死亡者が特に多いイタリア北部地域での試合を他地域へ移動させることも示唆している。「再開時にベルガモでプレーするのは非常に難しいだろう。ミラノやブレシア、クレモナもそうだ。北部で試合を行わず、ルビコーネ以南でのリーグ戦開催もひとつの可能性だ」とグラヴィナ会長。古代ローマのユリウス・カエサルの故事で知られる「ルビコーネ(=ルビコン川)」は、イタリア北部の南側付近に位置する。

【了】

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