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FIFA主催予定のeスポーツ大会が急遽中止。欧州では代表選手の人選で騒動も

text by 編集部 photo by Getty Images

アレッシオ・ロマニョーリ
【写真:Getty Images】

 国際サッカー連盟(FIFA)主催大会として開催が予定されていた「eNations StayAndPlay Cup」は、直前に中止が決定された。各国サッカー連盟などが発表を行っている。

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 新型コロナウイルスの影響で世界的にサッカーが開催されなくなっている状況の中、サッカー選手たちが参加する形でのオンラインeスポーツ大会開催も増えつつある。EA社『FIFA 20』の大会である「StayAndPlay Cup」もそのひとつとして、21日から25日までの開催が予定されていたが、直前で中止となった。

 大会中止自体は「技術的問題」が理由だとされている。だがイタリア『ANSA通信』が伝えるところによれば、欧州では中止決定に先立って代表選手の人選に関する騒動も発生していた。

 各国代表チームはプロサッカー選手などの著名人とeスポーツ選手の2人組で構成される。イタリアからはミランのDFアレッシオ・ロマニョーリが参加を予定していたほか、ポルトガルはウォルバーハンプトンのFWディオゴ・ジョタ、マルタも現代表のMFダンスタン・ヴェラなどが参加予定だった。

 だがスペインが代表選手として選んだのはサッカー選手ではなく、eスポーツ選手としても活動しているという有名ユーチューバーの「DjMariio」氏。「著名人」という参加条件からは必ずしも外れていないとはいえ、対戦を予定していたイタリア側からは不満の声が上がり、ロマニョーリも不満を口にしていた。

 FIFAは主催を予定しながら直前で中止を決め、同じ日程での親善試合を開催するよう各国に要請したと伝えられている。ロマニョーリは「FIFAが大会をやるなら日程の調整を頼んでくるべきだ。大会前夜に親善試合にするなんて言ってくるべきじゃない」とその迷走ぶりを批判し、親善試合には参加しないことを表明している。

「StayAndPlay Cup」の開催は日本サッカー協会(JFA)からも発表され、当初は43ヶ国参加によるFIFAの公式チャリティー大会だとされていたが、大会初日の21日にフレンドリートーナメントへの変更が伝えられた。名称や大会方式は変更されたが、当初の予定通りFW岡崎慎司が日本代表選手として参加している。

【了】

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