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イタリアサッカー連盟会長は打ち切り考えず「シーズンを止める事は決してない」

text by 編集部 photo by Getty Images

ガブリエレ・グラビナ
【写真:Getty Images】

 イタリアサッカー連盟(FIGC)の会長を務めるガブリエレ・グラビナ氏が、決してシーズン打ち切りの選択肢を取らないことを明かした。29日に伊メディア『フットボールイタリア』が報じている。

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 ロックダウン(都市封鎖)による外出禁止措置の緩和が予定される中、セリエAの各クラブでは5月4日頃より個人トレーニング、同18日頃よりグループでのトレーニングが認められる見通しとなった。しかし、イタリアスポーツ大臣のヴィンチェンツォ・スパダフォーラ氏は「練習再開がリーグ戦の再開を意味するわけではない」とし、「不確かな状態でいたくないのならフランスやオランダの後に続いて全てをストップすればいい。私は率直に言って、再開への道はより細くなっていると思う」と語り、セリエAの再開に悲観的な見方を示していた。

 だが、イタリアサッカー連盟のグラビナ会長はリーグ再開を諦めていない。「私がFIGCの会長である限り、イタリアのサッカーが死ぬことはない。シーズンを止める事は決してない。全ての人の利益を保護している立場にあるため、繰り返すが、関係者全員の健康に関する客観的な条件がない限り、完全なシャットダウンをサインオフすることを拒否する」と語り、断固としてシーズンを打ち切らない姿勢を示した。

 続けて「完全にシャットダウンすると、7億から8億ユーロを失うことになる。無観客でプレーした場合の損失は3億ユーロだ。ファンを入れて再開した場合は損失1億から1億5000万ユーロにおさまるが、後者は現実的ではない。私たちは欧州サッカー連盟(UEFA)や国際サッカー連盟(FIFA)などの国際的なパートナーや機関に対して強い契約上の責任を負っている」とし、打ち切りをしない理由を説明している。

【了】

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