フットボールチャンネル

代表 4年前

ブラジル代表、GKの系譜。稀代のPKストッパーから新世代の絶対守護神まで…ゴールに鍵をかける番人たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ドイツW杯(2006)

ジダ
【写真:Getty Images】

ジダ
生年月日:1973年10月7日
個人成績(1998):0試合出場/0失点
個人成績(2002):0試合出場/0失点
個人成績(2006):5試合出場/2失点

 1993年にヴィトーリアでプロデビューを果たし、1995年に移籍したクルゼイロで頭角を現す。そしてブラジル代表として1998年のフランスワールドカップに参戦するも、タファレルの控えとして決勝まで全ての試合をベンチから見届けることとなった。

 タファレルの代表引退もあってフランスワールドカップ後にブラジル代表のレギュラーポジションを掴んだものの、2000年のミランへの移籍がジダにとって災難に。2シーズンでリーグ戦の出場機会はわずか1試合しか得られず、代表でもワールドカップの1年前に定位置を失ってしまう。2002年に迎えた自身2度目の大舞台ではまたしても控えに甘んじ、母国の優勝にも貢献できなかった。

 それでも古巣コリンチャンスへの期限付き移籍から復帰した2002/03シーズンからはミランで定位置を奪い、2003/04シーズンはセリエA優勝も経験。ブラジル代表でも正守護神に定着し、2006年のドイツワールドカップで、自身3度目の挑戦にしてようやく正GKとして戦うチャンスが巡ってきた。

 ただ、ロナウドやアドリアーノ、ロナウジーニョらタレント揃いのセレソンは期待されたほどの結果は出せなかった。1994年、1998年、2002年と3大会連続でワールドカップ決勝に進んでいたブラジル代表だったが、2006年ドイツ大会は準々決勝でフランス代表に敗れてしまう。

 ジダもこの失望とともに終えた大会の後、ミランの宿敵インテルで台頭したジュリオ・セザールにポジションを奪われ、ブラジル代表での居場所を失った。そしてコパ・アメリカ2007を最後にセレソンでのキャリアは終幕を迎えることとなった。

 2010年にミランを退団した後は、欧州でのキャリア継続を望んでいたものの獲得に乗り出すクラブがなく、チャリティーマッチなどでしか姿を見ることはなかった。結局、2年間ものブランクを挟んでブラジルに復帰。インテルナシオナルでのプレーを最後に2015年限りで現役を引退し、現在は古巣ミランのU-17チームでGKコーチを務めている。

●2006年ドイツW杯準々決勝・フランス戦の先発メンバー

▽GK
ジダ

▽DF
カフー
フアン
ルシオ
ロベルト・カルロス

▽MF
ジュニーニョ・ペルナンブカーノ
ジウベルト・シウバ
ゼ・ロベルト
カカー

▽FW
ロナウド
ロナウジーニョ

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top