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代表 4年前

ブラジル代表、GKの系譜。稀代のPKストッパーから新世代の絶対守護神まで…ゴールに鍵をかける番人たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ロシアW杯(2018)

アリソン
【写真:Getty Images】

アリソン
生年月日:1992年10月2日
個人成績:5試合出場/3失点

 ブラジルワールドカップ後、インテルナシオナル時代の2015年にブラジル代表から初招集を受けた。当時はマルセロ・グローエやジェフェルソンといった、アリソンと同じ国内組のGKが起用されていたが、初めてのベンチ入りから4試合目で代表初キャップを刻むと、そのまま定位置を掴んだ。

 同世代のエデルソンの台頭も目覚しかったが、超ハイレベルな競争を繰り広げながらレギュラーポジションを死守。2016年のローマ移籍でさらに評価を高め、ロシアワールドカップ開幕の半年前には本大会でのアリソン招集をチッチ監督が明言するほど確固たる信頼を得ていた。

 そして迎えた自身初のワールドカップでは、もちろんレギュラーとして準々決勝のベルギー代表戦まで全ての試合でゴールマウスを守った。ラウンド16のメキシコ代表戦までは、グループリーグ初戦のスイス代表戦での1失点のみと安定感は群を抜き、改めて世界最高の守護神としての評価を確立。

 ロシアワールドカップ後に、GKとしては歴代最高額の移籍金6250万ユーロ(約75億円)でリバプールへ。加入1年目でチャンピオンズリーグ制覇に大きく貢献し、母国開催のコパ・アメリカ2019ではブラジル代表の優勝の立役者となった。

 そのコパ・アメリカで喫した失点は、決勝のペルー代表戦の1つだけ。準決勝のアルゼンチン代表戦ではリオネル・メッシのPKをキャッチするという離れ業も披露し、別格の存在感を放った。エデルソンとの競争は激しいが、しばらくブラジル代表正守護神の座は揺るぎそうにない。

●2018年ロシアW杯準々決勝・ベルギー戦の先発メンバー

▽GK
アリソン

▽DF
ファグネル
チアゴ・シウバ
ミランダ
マルセロ

▽MF
フェルナンジーニョ
パウリーニョ
フィリッペ・コウチーニョ

▽FW
ウィリアン
ネイマール
ガブリエウ・ジェズス

【了】

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