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代表 4年前

ポルトガル代表、歴代ストライカーの系譜。絶対的エース不在に悩まされた歴史、解決したのは…

ポルトガル代表が強豪と言われるようになったのは、意外にもこの20年ほどの間だ。では、いったいどのような選手たちが最前線で、勝利に不可欠なゴールを決める役割を任されてきたのだろうか。そして、長年の悩みを解決したのはやはりあの男だったのか?(2020年6月掲載の記事を再編集したものです)

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

日韓W杯(2002)〜ドイツW杯(2006)

パウレタ
【写真:Getty Images】



ペドロ・パウレタ
生年月日:1973年4月28日
個人成績(2002):3試合出場/3得点0アシスト
個人成績(2006):6試合出場/1得点1アシスト


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 ポルトガル沖1000kmの大西洋上に浮かぶ離島、アゾレス諸島で最も大きいサン・ミゲル島生まれ。ポルトガル代表だが、ポルトガル1部リーグで一度もプレーしたことがない珍しい選手だ。プロキャリアの大半をスペインとフランスで過ごし、フランス1部では得点王に3度輝いた。

 ルイ・コスタやルイス・フィーゴらポルトガルの黄金世代に重なるが、世代別代表経験はなく、スペインのサラマンカでプレーしていた1997年にいきなりA代表デビューを飾る。ポルトガル1部でプレー経験のない同国代表選手はパウレタが初めてだった。

 2002年日韓ワールドカップの欧州予選でエースストライカーに定着し、本大会でもグループリーグ第2戦のポーランド代表戦でハットトリックの大活躍を披露する。ところが優勝候補とも目されたポルトガル代表は1勝2敗と振るわず、決勝トーナメント進出を逃した。

 2006年のドイツワールドカップに向けた欧州予選の最中に、エウゼビオが持っていたポルトガル代表の歴代最多得点記録(41得点)を更新。EURO2004で準優勝を果たした実績のあるチームをエースとしてけん引したものの、ドイツでの本大会ではベスト4まで躍進した過程で1つしかゴールを奪えなかった。この大会後に代表からの引退を表明し、2008年夏にはパリ・サンジェルマンでのプレーを最後に第一線から退いた。

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