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フランス代表、歴代ストライカーの系譜。無得点でもW杯優勝!? キャラの濃すぎる歴代エースたち

フランス代表はこの四半世紀で最も成功を収めたチームの1つだ。1998年のフランスワールドカップと2018年のロシアワールドカップで世界の頂点に立った。そして、常に傑出した能力を持つエースストライカーが最前線に君臨していた。今回はフランス代表の近代史を語るうえで欠かせないエースたちの系譜を、ワールドカップを起点に振り返っていく。(2020年6月掲載の記事を再編集したものです)

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

フランスW杯(1998)

ステファヌ・ギヴァルシュ
【写真:Getty Images】



ステファヌ・ギヴァルシュ
生年月日:1970年9月6日
個人成績:6試合出場/0得点0アシスト

フランス代表デビューは27歳と遅咲きで、いわゆるビッグクラブに在籍した経験もない。それでも1998年のフランスワールドカップでは背番号9を任され、優勝メンバーの1人となった。

しかし、フランス1部リーグ2年連続得点王として参戦したフランスワールドカップでは、グループリーグ初戦でいきなり試練に見舞われる。なんと負傷で前半途中で交代を余儀なくされてしまった。懸命のリハビリで第3戦から戦列に復帰するも、大会を通じてゴールは1つも決められなかった。

ただ、ギヴァルシュの負傷によってクリストフ・デュガリーやダビド・トレゼゲにチャンスができ、さらに毎試合のように新しいヒーローが生まれ、フランス代表は自国開催のワールドカップを怒涛の勢いで勝ち上がっていった。そして、優勝という栄光を勝ち取った。多様な民族に出自を持つ選手たちが一丸となって世界の頂点にたどり着いたのである。

ギヴァルシュ自身、フランスワールドカップ後にイングランドへ渡ってニューカッスル・ユナイテッドと契約するも、キャリアは徐々に下降線を描いていった。フランス代表にもワールドカップ以降は招集されなくなり、約1年後の1999年11月に行われた国際親善試合のクロアチア戦が最後の試合に。フランス代表では通算14試合出場1得点という成績だった。

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