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代表 4年前

フランス代表、歴代ストライカーの系譜。無得点でもW杯優勝!? キャラの濃すぎる歴代エースたち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

南アフリカW杯(2010)

ニコラ・アネルカ
【写真:Getty Images】



ニコラ・アネルカ
生年月日:1979年3月14日
個人成績(2010):2試合出場/0得点0アシスト

2歳年上のアンリやトレゼゲとともに将来を嘱望され、1998年4月にフランス代表デビューを果たすが、直後のフランスワールドカップに向けたメンバー選考からは漏れた。その後も2002年、2006年とワールドカップにはことごとく縁のないキャリアを送った。

1999年のレアル・マドリード移籍から、パリ・サンジェルマン、リバプールと所属クラブを転々として伸び悩むと、フランス代表からも遠ざかる。特にジャック・サンティニ政権下では一度も招集されなかった。2005年11月に、約3年ぶりの代表復帰を果たすも、レイモン・ドメネク監督から信頼されず2006年のドイツワールドカップの出場メンバーには選ばれず。

キャリアが一気に好転したのは2008年1月のチェルシー移籍以降だ。ディディエ・ドログバとのコンビでゴールを量産し、EURO2008にフランス代表として出場。2010年南アフリカ大会で、初めてワールドカップ本大会の出場メンバーにも選出された。

しかし、初戦でウルグアイ代表に引き分けて臨んだグループリーグ第2戦・メキシコ代表戦のハーフタイムにロッカールームでドメネク監督に暴言を吐いたとしてチームを追放され強制帰国となってしまう。そして、フランスサッカー協会から代表戦18試合の出場停止処分を受けて、代表からの引退を表明した、

もともと様々な問題を抱えて南アフリカに乗り込んできていたフランス代表は、アネルカの騒動後に崩壊。指揮官に反発した選手たちが練習をボイコットするまでになり、1勝も挙げられずグループリーグ敗退に終わった。

アネルカはストライカーとしての能力に恵まれながら、性格に難があり扱いづらい選手というイメージで語られることが多く、実際に若手の頃から2015年の現役引退までピッチ内外でトラブルの多いキャリアを送った。

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