チェルシー、補強評価はS。プレミア優勝候補に躍り出るか。若手との融合が躍進の鍵に【欧州主要クラブ補強診断(2)】

欧州の2020/21シーズンが開幕し、夏の移籍市場が終了した。この夏も各チームで様々な移籍があったが、各国の主要クラブはそれぞれどんな動きを見せたのだろうか。今回は昨季のプレミアリーグを4位で終えたチェルシーの補強動向を読み解く。

2020年10月12日(Mon)6時20分配信

シリーズ:20/21欧州主要クラブ補強診断
text by 編集部 photo Getty Images
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鬱憤晴らす大型補強。即戦力を次々に

チェルシー
【写真:Getty Images】

 今夏の移籍市場においてチェルシーの存在感は絶大だった。

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 未成年選手の登録違反にともなう補強禁止処分が解けたこともあって、その鬱憤を晴らすかのように市場の人気銘柄を次々に獲得していった。

 昨季のうちにアヤックスから魔法使い的なテクニックを誇るモロッコ代表MFハキム・ツィエクの獲得や、RBライプツィヒで自身最高の1年を過ごしたドイツ代表FWティモ・ヴェルナーの完全移籍をまとめた。

 他にもレスターで評価を高めたベン・チルウェル、レヴァークーゼンで躍動していたカイ・ハフェルツといった実力者に高額の移籍金を支払った。そして不安定さが目立っていたGKケパ・アリサバラガに代わる正守護神候補としてフランス1部のレンヌからエドゥアール・メンディも獲得した。

 実質的に新戦力がクリスティアン・プリシッチだけだった昨夏と比較するまでもなく、チームの総合力は大幅にアップしている。

 昨季は補強禁止処分によって即戦力の獲得が進まず、必然的に若手選手の起用が求められた。その結果、テイミー・エイブラハムやリース・ジェイムズ、メイソン・マウント、ビリー・ギルモアといった下部組織出身の若手が台頭したことは嬉しい誤算でもあった。

 そして今季は、こうした若手選手たちと外部から獲得したビッグネームたちの融合を進めていくことになる。

 現時点でプレミアリーグ開幕4試合で2勝1分1敗。なんとか引き分けに持ち込んだものの、昇格組のウェストブロムウィッチに前半だけで3失点した試合のパフォーマンスは、先々に不安を残すものだった。

 チアゴ・シウバやツィエク、ハフェルツ、ヴェルナーといった主力候補の実力者たちが初挑戦のプレミアリーグに適応すれば、リバプールやマンチェスター・シティと優勝争いを演じられるポテンシャルはある。

 フランク・ランパード監督が若いチームをどのように導くか、今季が本当の意味で指導者としての評価が問われる1年になるのは間違いない。

補強・総合力評価

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チェルシーの2020/21シーズン予想布陣

IN
GK:エドゥアール・メンディー(スタッド・レンヌ)
DF:チアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン)
DF:ベン・チルウェル(レスター・シティ)
MF:カイ・ハフェルツ(レヴァークーゼン)
FW:ティモ・ヴェルナー(RBライプツィヒ)
FW:ハキム・ツィエク(アヤックス)

OUT
DF:マラン・サール(ニース→ポルト/期限付き移籍)
MF:ウィリアン(アーセナル)
MF:ルベン・ロフタス・チーク(フラム/期限付き移籍)
MF:ロス・バークリー(アストン・ヴィラ/期限付き移籍)
MF:マルコ・ファン・ヒンケル(PSVアイントホーフェン/期限付き移籍)
FW:ペドロ(ローマ)
FW:ミチ・バチュアイ(クリスタル・パレス/期限付き移籍)

補強評価:S

 移籍市場の人気銘柄をどんどんと迎え入れた資金力はさすが。ハフェルツ、ヴェルナー、チアゴ・シウバ、チルウェル、メンディーといった選手たちはすでに先発起用されており、指揮官からの信頼を勝ち取っている。あとはチームとしてのケミストリーをいかに築くかだ。

総合評価:A

 昨季からマウントやジェイムズ、ギルモア、エイブラハムといった若手の台頭が著しく、彼らと新戦力が融合すればプレミアリーグでも屈指の魅力的なチームになれるだろう。ヴェルナーやハフェルツらの実力を最大限に発揮できる組み合わせや配置を、できるだけ早く見出したい。

【了】

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