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本田圭佑、ボタフォゴにサポーター参加による経営改革を提言「クラブが正しい方向へ向かってほしい」

text by 編集部 photo by Getty Images

本田圭佑
【写真:Getty Images】

 ブラジルのボタフォゴに所属するMF本田圭佑は、クラブが長期間にわたって安定した成功を収め続けるためにはサポーターが団結してクラブ経営を支えることが必要だとする提言を行った。

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 本田は日本時間7日朝に自身の公式SNSアカウントでポルトガル語による長文メッセージを投稿。「ボタフォゴを愛する全ての人たちへ」と題し、クラブ運営に関して自身の考えを述べている。

 今季の残りの試合でのプレーに集中する姿勢を示した上で、「全力でプレーする以外にボタフォゴのために何ができるかを考えた」と本田。異なる意見を持つ者いるかもしれないが、「意見を共有しなければサポーターの不満や不安が解消されることはない」としてメッセージを続けている。

 他クラブや他のプロスポーツなどと同じくボタフォゴも経営難を抱えていると前置きした上で、その問題を解決するため「外部からの投資」に頼ることは危険だと本田は主張。海外資本などからの支援を受けて大物選手を補強し、短期的に成功することはあっても、高まる一方の期待にチームが応えられず計画が破綻する時が来る可能性が高いと論じている。

 それよりも重要なのは出費を抑制すること、そして外部資本ではなくファンが経営面でもクラブを支えることだとしている。ボタフォゴは「ファンのためのクラブ」であり、「外国資本に頼らないため、全てのサポーターが、もちろん各自の生活に影響しない範囲でクラブにお金をつぎ込めるようなプロジェクトを開始することが重要」と本田は提案を行った。

「今こそ全ての経営陣や選手、サポーターがボタフォゴという伝統あるクラブの運営について今一度考え直すべき時だと思う。全員がお互いを尊重しつつ議論に加わり、クラブが正しい方向へ向かってほしい。わずか9ヶ月でボタフォゴを愛するようになった本田圭佑より」と本田はメッセージを結んでいる。

 今年1月には東京に新クラブを設立し、「リアルサカつく」を合言葉に全員参加によるクラブ運営を実行している本田。クラブの歴史や規模は異なるとしても、同様の理念をボタフォゴでも実現したいと考えているようだ。

【了】

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