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ポルトって誰がいるの? 現在のスタメン、フォーメーションは? 中島翔哉の居場所は…主力放出も目指すは連覇

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF

マテウス・ウリベ
【写真:Getty Images】

マテウス・ウリベ(コロンビア代表/背番号8)
生年月日:1991年3月21日(29歳)
20/21リーグ戦成績:6試合出場/1得点0アシスト

 行動範囲が広く、積極的に動き回って攻守の様々な局面に顔を出す。危機察知能力が高く、強烈なタックルで相手の攻撃の芽を摘み、的確にパスをつないで自らもゴール前に飛び込んでいくことも。このアグレッシブさが裏目に出て、ポジションを留守にしがちな点は要改善だが。

 昨夏、マルチェシンと同じクラブ・アメリカからポルトに加入し、28歳にして欧州発上陸。妻の誕生日会を主催して南米出身の選手とともに明け方までパーティーに興じ、チームの規律に違反したとしてセルジオ・コンセイソン監督の信頼を失いかけたが、自らのプレーで取り戻した。

セルジオ・オリヴェイラ
【写真:Getty Images】

セルジオ・オリヴェイラ(ポルトガル代表/背番号27)
生年月日:1992年6月2日(28歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/4得点3アシスト

 国内の下位クラブやベルギー、フランス、ギリシャと幾度となくレンタルを繰り返してきた生え抜きMFは、20代後半になってようやく花開いた。昨季序盤は筋肉系の故障に苦しんだものの、シーズン終盤になるとチームに欠かせない存在になっていた。

 右足のキック精度が非常に高く、中盤から長短織り交ぜた正確なパスでゲームを組み立て、ゴール前では高い得点力も発揮する。身体的な力強さはないが、意外にヘディングからのゴールが多いのも特徴だ。PKやフリーキックの名手でもあり、今季はすでに公式戦で7得点を挙げてチームのトップスコアラーとなっている。

ヘスス・コロナ
【写真:Getty Images】

ヘスス・コロナ(メキシコ代表/背番号17)
生年月日:1993年1月6日(27歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/2得点3アシスト

 昨季は手薄だった右サイドバックにコンバートされてシーズンをスタートさせたが、無難にこなした。中盤戦以降は本職のウィングとして起用され、終わってみればポルトガルリーグの年間MVPに。常に高いパフォーマンスを維持し、かつ攻守に効果的なプレーを連発してポルトの国内二冠に大きく貢献した。

 超絶技巧を駆使したドリブルはより洗練され、仕掛けるタイミングもよく心得ている。シンプルにプレーすべきときはシンプルに徹し、チャンスと見るや自ら突破してクロスやラストパスを供給。守備でも懸命にサイドを上下動して体も張る。今夏はビッグクラブ行きも噂されたが、残留することに。今のポルトで最も価値も質も高い選手であることに疑いはない。

オターヴィオ
【写真:Getty Images】

オターヴィオ(ブラジル/背番号25)
生年月日:1995年2月9日(25歳)
20/21リーグ戦成績:6試合出場/2得点1アシスト

 10番タイプの攻撃的MFだが、泥臭い仕事も忠実にこなす。ハードワークで攻守に高いクオリティを発揮し、中心選手となった。昨季は右サイドを主戦場にしながらポゼッション時に内側へ絞って中盤と前線のつなぎ役となるインサイドウィング的な役割を与えられて躍動。今季はトップ下か、ルイス・ディアスと立ち位置を入れ替えて左ウィングに入ることもある。

 イエローカードの多い気性やプレーの荒さは勝利に貪欲な精神性や闘争心の強さゆえだろう。それでも昨季はリーグ戦で10アシストを記録し、ラストパスの質の高さを証明した。得点力が備わってくれば鬼に金棒だ。昨季は自らの試合中に、幼い子どもと妻がいた自宅に強盗に入られるという事件もあった。

ルイス・ディアス
【写真:Getty Images】

ルイス・ディアス(コロンビア代表/背番号7)
生年月日:1997年1月13日(23歳)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/1得点1アシスト

 中島翔哉と同時期に加入した、同じポジションの最大のライバルとも言える存在だ。プレーの波は大きいが、ハマった時は誰も止められない。切れ味鋭いドリブル突破から強烈なシュートを見舞う。

 昨季はなかなか結果が出ず、ポジションを失って腐りかけた時期もあった。だが、今季は左サイドか2トップの一角で常に主力として扱われており、信頼を得たことで好調を維持できている。精神面の未熟さからくるムラっ気をなくせれば、さらなるステップアップも見えてきそうだ。

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