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圧巻の田中碧に三笘薫は? A代表に推薦したいU-24日本代表の逸材5人。久保建英、冨安健洋に続くのは誰だ!

text by 編集部 photo by Getty Images
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【写真:Getty Images】

 U-24アルゼンチン代表との2試合は1勝1敗という結果に終わった。初戦を落としたU-24日本代表は、第2戦でリベンジを果たしている。出場なしに終わったのはGK沖悠哉と負傷離脱した田中駿汰だけで、17歳の中野伸哉を除く20人がどちらかの試合に先発起用された。

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 東京五輪までは4か月を切っている。本大会に出場できるメンバーは18人で、最大3枠のオーバーエイジを入れるとなれば、この世代の選手が出場できるのは15人となる。狭き門を誰が潜り抜けるかは注目だが、その先にはA代表での活躍も見据えている。

 すでに冨安健洋はA代表の主力で、堂安律、板倉滉、中山雄太、久保建英といった五輪世代の主力メンバーもA代表に常に名を連ねている。そこで今回は、U-24アルゼンチン代表戦に出場したメンバーの中から、A代表へ推薦したいメンバーを5人挙げる。

 2019年のコパ・アメリカ(南米選手権)やEAFF E-1 サッカー選手権では五輪世代の選手が多く登用され、A代表デビューを果たした選手も多い。冨安や久保といった常連メンバーは今回の対象外とするが、A代表での出場数が両大会のみの選手も含めるものとする。

 GKには大迫敬介が挙がる。2019年は6月のキリンチャレンジカップで初召集を受け、その後のコパ・アメリカと12月のE-1サッカー選手権でプレーしている。20年はサンフレッチェ広島で定位置を失う時期もあり、国内組の日本代表の活動も制限されたが、今後は十分にA代表へ食い込んでいくだろう。

 田中碧の活躍は圧巻だった。第1戦は出場停止のため欠場したが、第2戦では出色のパフォーマンスでチームを牽引。球際の勝負で優位に立ち、声で周囲を動かして的確な配球で攻撃の舵を取った。川崎フロンターレでのパフォーマンスも群を抜いている。A代表ではE-1サッカー選手権でデビューしているが、フルメンバーのA代表にも十分に食い込むだけの実力はある。

 アルゼンチンのタイトな守備には、久保建英や三好康児といった欧州組も苦戦していた。その中で、相手のDFを困らせていたのが相馬勇紀だ。左サイドで縦へ切り込むドリブルは持ち味で、サイドを上下動できる運動量もある。A代表では伊東純也や原口元気といった選手と重なる部分もあるが、名古屋グランパスで結果を残し続ければ、A代表のオプションになる可能性を秘めている。

 今回の2試合では結果を残すことができなかったが、三笘薫はA代表に食い込む力がある。相手選手との間合いを取って外すのが三笘の特徴だが、経験したことのない相手に対して苦戦していた感は否めない。しかし、今回の経験を踏まえれば、A代表でも爪痕を残せるだけの素質は持っている。それだけ、Jリーグでのパフォーマンスは突出している。

 FWからは田川亨介を推薦したい。ゴールはなかったが、前線からのチェイスや裏に抜けるときのスピードには鬼気迫るものがある。タイプ的には鈴木武蔵と似た特徴を持っているが、ミドルレンジからの強烈な左足のシュートが武器だ。昨季は度重なる怪我に悩まされて2得点に終わったが、今季は既に公式戦4得点。思い切りの良さに決定力が加われば、大迫勇也への挑戦権を得ることができるはずだ。

 彼らが冨安や久保、板倉といった常連メンバーに続くことができれば、A代表の競争は激しさを増す。日本代表での活躍は、そう遠くない未来に訪れるだろう。

【了】

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